
特集:図書館で働く後輩たちへ
特集にあたって 関西編集部 01
図書館を離れて思うこと 川越峰子 02
一人前の図書館員って? 西村彩枝子 07
もっと発言を 松岡要 11
住民とともにある図書館をめざして ちばおさむ 16
若き図書館員への手紙 酒川肇 20
何かがきっと待っている 酒川玲子 25
一般:
非正規職員として働く公共図書館 32 村上さつき
働きながら教える 38 竹内ひとみ
連載:
アメリカの図書館は、いま。—29 番外編—カナダの図書館は、いま。 井上靖代 43
図書館とともに生きて—16 愛媛県と高知県の図書館 棚橋満雄 51
マスメディアの現場から—58 死刑をめぐる問題/記者は何を伝えていないか—裁判員制度と事件報道(3) 佐々木央 62
ひろば:
改めて、政党メッセージを考える 菅原勲 71
ほん・本・Book:
『学力世界一を支えるフィンランドの図書館』 阪本和子 74
図問研のページ:
ホームページのアクセシビリティ等についての学習会「視覚障害者も使いやすい図書館のホームページを—具体例を挙げながら」報告� 77
「保存」のメタ理論が潜航する豊饒の最深部から:岸本岳文氏の講演会に参加して 土橋和弘 82
「第1回図書館問題研究会・図書館学セミナー—図書館で街をつくる」報告 85
土浦市立図書館への要請文に対する回答 87
10・11月号訂正 61
お知らせ 特集「図書館を教える」の感想・意見を募集します!! 70
column: 図書館九条の会:
『戦争と図書館』のこと 大塚敏高 73
イベントガイド:
三市一町図書館協力協議会20周年記念講演会 これからの図書館活動 15
図書館問題研究会第36回東北集会 72
Crossword Puzzle; 294 31
※「年間総目次2008」は、2009年1月号に掲載します。
◆◆特集にあたって◆◆
関西編集部による2008年12月号の特集は、「図書館で働く後輩たちへ」です。
昨今の図書館職場の現場は、貸出や予約など利用の増大により、日々膨大な量の業務に追われています。また、委託や指定管理者制度が導入されるなか、業務の流れが分断され、意思疎通もうまくはかれない状況にあります。
市民からの要望は、数だけでなく内容の面でも厳しいものがあります。非正規職員が数の上でも正規職員を上回り、身分の上でも収入の上でも不安定な立場で働いています。
このようにさまざまな問題をかかえる中で、図書館で働く職員が疲弊してしまっているといっても過言ではありません。
こんな今だからこそ、図書館とともに生きてこられた先輩がたに、図書館への思いや現場で働く後輩へのメッセージを書いて頂きました。
それによって、少しでも前を向いて、日々の業務に喜びを見出し、日本の図書館の明日を考えることができれば、図書館人みんなが「市民の図書館」に向かってがんばっていた頃の力強さを、少しでも取り戻すことができるのではないかと思うのです。
そこで、今回は特に、図書館問題研究会の委員長を勤められた方に原稿をお願いしました。参考までに、図書館問題研究会歴代委員長の氏名と任期を掲載しておきます。
1959〜黒田一之 1960〜清水正三 1970〜栗原均 1972〜酒川玲子 1974〜枩沢秀幸 1975〜酒川肇 1977〜加藤弘 1978〜三苫正勝 1981〜千葉治 1988〜松岡要 1993〜西村彩枝子 1997〜川越峰子 2008〜中沢孝之
元委員長を勤められた方のなかには、残念なことに鬼籍に入られた方、執筆を辞退された方等もいらっしゃいました。
そういったなか、今回執筆いただいたのは、酒川玲子氏、酒川肇氏、千葉治氏、松岡要氏、西村彩枝子氏、川越峰子氏です。お忙しい中、締め切りまでの日時があまり無かったにも拘わらず執筆していただき、関西編集部員一同感謝しております。
(関西編集部)