2009年04月15日

みんなの図書館2009年5月号が出ました

みんなの図書館2009年5月号.jpg◆◆目次◆◆

特集:「図書館の自由」はどこへ向うのか―2008年を振り返って
 特集にあたって 編集部 01
 発行者から公開を非とされた非公刊資料の提供について―国立国会図書館の在日米兵犯罪裁判資料の提供制限と土浦市立図書館の『文集つちうら』返却を題材として 新出 02
 各図書館における官公庁の名簿の取扱いについて―今日までの流れを簡単に 中沢孝之 14
 東金市立東金図書館利用者情報漏洩問題―問題はどこにあるのか。図書館の自由の問題以上に、何が問題なのかをともに考えたい 図書館の自由+危機管理委員会 22
 この1年の主な新聞記事見出しで見る『閲覧制限』 加藤孔敬 37

一般:
 非正規職員のための交流のページ・特別編 非正規職員のための図書館連続講座を実施して 渡辺百合子 47

連載:
 マスメディアの現場から―63 少年司法への被害者関与を考える―加害者保護原理との衝突と同質性 佐々木央 58
 アメリカの図書館は、いま。―34図書館財団 井上靖代 67

各地のたより:
 東京発=狛江市の(中央)図書館を廃止!?見直し!? 林 健彦 74

ほん・本・Book:
 『読書ボランティア―活動ガイド』 須藤有美 79

図問研のページ:
 「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ 多文化サービスから学んだこと 明石浩 84
 第36回東北集会報告 86
 今月贈っていただいた本 44
 会員異動 85

お知らせ『図書館評論』50号の原稿締切が近づきました! 21

column:図書館九条の会:
 市民の「自分史」出版の勧め 参納哲郎 46

column:図書館の危機管理:
 親子の利用は危機的状況? 中沢孝之 66

イベントガイド:
 学習会府立図書館が危ない! 82
 図書館問題研究会第56回全国大会「福岡」速報No.4 87

Crossword Puzzle;299 45


◆◆特集にあたって◆◆

 2008年9月号で「図書館の自由と危機管理 2008年いま」というテーマで特集を組んだが、昨夏以降も国立国会図書館の「利用禁止措置」、官公庁の名簿取扱い、BL(ボーイズ・ラブ)問題、東金市立図書館での利用者情報漏えいと、「自由」に関わる事件が続いた。それらの事案に、図書館問題研究会では緊急声明や質問状を出してきた。

 今号の特集ではBL以外の問題を中心に取り扱ったが、行政にとって不都合な情報が載っている資料は閲覧制限する動きが拡大しているように感じられる。官公庁の職員名簿取扱いのケースでは、国→県→市町村に「閲覧・貸出に配慮を求める」旨の要請文書が送られ、その対応が大きく報道される事態となった。

 「図書館の自由」に関することは、各館で職員と協議し結論を出すのが原則である。報道で大きく取り上げられると、どうしても教育委員会等から対応について問い合わせもあり、他館との横並びの対応(制限をかける)になりがちなことが懸念される。また、カウンターと事務室の横のつながりが希薄になってゆく中で「自由」への認識が失われつつあることも無視できない。さらに貸出や閲覧といった直接サービスに関する部分に限らず、資料保存や選書に関する部分にも影響が及ぶことも危惧される。

 旧厚生省元次官殺傷事件では、職員の自宅住所の掲載の有無に関係なく制限を加えている事例や制限期間の指定がない事例も見受けられる。自宅住所が記載されているような古い名簿を所蔵していた図書館は大規模館が多いようだが、そうした館でこのような資料が事件を契機に除籍・廃棄されないようにすることも注意しなければならない。こうした事例を教訓として残し、「図書館の自由」をしっかりと認識し議論しなければ、いつまでも図書館は同じ轍を踏み続ける。

 今回の特集を通して、図書館で働く多くの人たちと図書館を利用する人たちに「図書館の自由」を再認識してもらいたい。

(編集部 文責:松本芳樹)


posted by 発行人 at 00:12 | Comment(0) | みんなの図書館 | 更新情報をチェックする
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