個人的には久しぶりの運営委員で、病み上がりの身には体力的に厳しいものがありましたが、宿・温泉・料理を含め会場全体がホスピタリティーに溢れた3日間を満喫することができ、「ほんものの図書館」への熱い思いを共有することができました。
帰宅後は、テレビのニュースで連日のように九州地方での大雨の被害情報を伝えており、胸を痛めておりました。
当地も6月は好天に恵まれ、一挙に夏本番かと思われた7月でしたが、平年の倍以上の降雨量と日照不足が続き、農作物にも悪影響が出始めています。
ニンジン・ジャガイモなど根菜類は、品薄のため値上がりを続けています。
このままでは、庶民の食卓にはカレーライスが高嶺の花となってしまいそうです。
小泉改革、そしてリーマンショック以降大幅に落ち込みを続けている北海道経済に更なる悪影響がもたらされるのではないかと危惧しているところです。
さて、これを書いている8月15日は64回目の終戦記念日。
個人的には戦争責任をうやむやにしてしまう「終戦記念日」は大嫌いで、明確に日本帝国主義の「敗戦記念日」と呼称しなければならないと思っています。
オバマ大統領のプラハでの核廃絶にかかわる発言の影響もあり、マスコミでも戦争と平和そして核問題への積極的な論調が目立っています。
図書館法第3条にあるとおり、公共図書館は時事に関する情報及び参考資料を紹介し、及び提供に努めなければならないのであり、私の勤務館でも入り口近くに机を置き、8月1日から小さなコーナーを作りました。
タイトルは「八月、いのちを考えよう」。
はじめは関連する絵本だけの展示でしたが、すぐにあらかた借りられてしまったので、今では歴史やノンフィクションなども並べています。
ハンス・ペーター・リヒターの3部作『あのころはフリードリヒがいた』『ぼくたちもそこにいた』『若い兵士のとき』が書架に戻っていたのでコーナーに並べたところ、夕方に中学生らしき少女が3冊とも借りていってくれました。
私は心の中でやったと叫び、その少女に感謝しました。
(M.M.)