ザ・ホワイトハウスという外国ドラマがNHKで放送されていました。
数年前に放送されたシーズン4の第2回「アメリカの挑戦(後編)」と第3回「正義と罪」に、大統領のスタッフである次席補佐官と広報部長(一般教書演説のスピーチライター)が地方のバーで偶然会った、大学進学を控えた娘をもつ父親から聞いた「学費に苦慮している」との話から、学費を全額税控除する政策を考えつく場面があります。
シーズン4は大統領2期目の再選キャンペーンがスタートし、株式が暴落したところから始まります。
もちろんリーマンショックではありません、ブラックマンデーかなんかだと思います。
地方遊説で置いてきぼりにされた広報部長、次席補佐官と秘書の3人が、地方の人たちに助けられワシントンへ帰ってきた翌日に、次のような会話があります。
「子どもを大学に入れることは、未来の労働力への投資であり、犯罪の減少にもつながる。国は(大企業経営者の高額な)ボーナスより、大学の授業料を控除対象にするべきだ・・・大学の授業料は無条件で100%・・・資金源(予算)を探さないと・・・」
アメリカは「政策と財源」を大統領府が考えるのだったなと思い出しました。
我が国の民主党新政権は、予算編成を省庁の積み上げでなく、トップダウン云々でと言っています。
ドラマを見ていた当時は、ホワイトハウスで働く人たちがこんな風に働いているとしたら、百年たっても日本の政治は追いつかないだろうと思いました。
しかし、今回発足した民主党はその方向を目指そうとしているように見えます。
OPACで検索しましたが、このビデオはまだ図書館の蔵書に入っていないでしょうか。
エミー賞を何度も取っているドラマですので、すでにご覧の方も多いと思いますが、まだの方は是非どうぞ。
大統領秘書の採用秘話を聞き出せない大統領の会話もいいし、大統領スピーチも感動ものです。
PS:今スカパーで放送されているシーズン7は、オバマ大統領がモデルと言われ、ヒスパニック系の大統領候補の選挙真っ最中です。
(Kan)