現代の医療を取り巻く状況においては、闘病記が「病気とともに生きるための情報源」として注目を集めています。
「病と人間」を綴った日記文学は、時を経て「当事者を理解する貴重な体験談」として見直されるようになりました。
大阪府立大学羽曳野図書センターに西日本最大級の闘病記文庫が設置されているのをご存知ですか?
同大学看護学部では患者の気持ちを知るため、学生が闘病記を読み合う試みがされています。
また、絵本は、子どもが読むものとしてではなく、大人も「いのち」や「人生」を考え勇気や感動を与える本として脚光を浴びています。
闘病記と同様に、絵本を小中学校で「いのちの授業」に活かす事例も増えてきました。
このように、闘病記や絵本は「生老病死」に触れる教材となる可能性を秘めています。
この公開講座では、「図書でいのちを考える」として闘病記と絵本の実物に触れ、耳で聞き、活用方法を知ることで、図書の持つ力を感じていただきたいと思います。
◆開催日時と場所
【日時】 平成21年12月13日(日) 13:00開会(12:30受付開始)
【場所】 大阪府立大学中之島サテライト2階講義室
大阪市北区中之島1丁目2番10号(大阪府立中之島図書館別館内)
【定員】 80名
【受付】 申込先着順で受付いたします。
定員になり次第締め切ります。
【応募締切】 12月4日(金)必着
【参加料】 無料
【申込】 http://www.lib.osakafu-u.ac.jp/gakubu/nursing/files/tobyoki2009.html
http://www.osakafu-u.ac.jp/extension1/extension000097/tosho.pdf
◆プログラム(予定)
13:00 開会
13:10 講演1「いのちの模擬授業」
講師 愛知みずほ大学大学院特任教授 薬師寺道代氏
13:50 講演2「医療資源として闘病記と絵本を見直す」
講師 健康情報棚プロジェクト代表 石井保志氏
14:20 (休憩・展示見学)
14:40 絵本と闘病記の朗読
朗読 K&Yクールズ:寺澤京子氏・堀内由香氏
15:10 事例紹介「大阪府立大学の闘病記を読もう会」
講師 大阪府立大学看護学部講師 和田恵美子氏
15:40 質疑応答
16:00 閉会
※講師、内容は変更になる場合があります。