いくつか紹介してみようと思います。
海と山がつながった図書館。
ここでは海や山で遊びながら本が読めます。配架はテントで分けられていて、ゾロリの本のテント、図鑑の本のテント、まんがのテントに分かれています。僕は、山をのんびり歩くのが好きなので行ってみたいな。
動物がいる図書館。
図鑑が置いてあって、その前に図鑑に載っている動物がいます。楽しそうです。
巨大な本の図書館。
図書館自体が本になっています。利用者は、自分の行きたい場所にしおりをはさむとそこに行けるのです。うーん、前衛的ですね。
想像力がすばらしいと思いつつ、お前はどういう「夢の図書館」を描くのか、と自らが問われているかのようにも思いました。
図書館とは、社会の中での実践であり、何かをバイブル視してしまうことなく、柔軟に考えていかなければいけないな、と思います。
ただ、それは図書館の原則的なことを相対化するということではありません。
この小学生が描いた「夢の図書館」の中に、次のようなことがありました。
「だれでもかんたんにつかえる図書館」には、「大人も子どもも楽しく利用できる」とあります。
「本だなが動く図書館」では、小さい子どもから大きい大人まで、身長にあわせて、書架が動きます。高すぎて、本が取れないということがないのです。
誰もを対象にする第一線公共図書館の本質的なところを突いているな、と感心します。
夢の図書館は、このリンクの下のほうにあります。
https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics.html
公立公共図書館に勤務して、7年半が経過しました。
アタマもハートも硬直化しつつあるという自覚が出てきたこの頃、日々の現状の中で気持ちが折れそうになることもあります。
小学生の描く夢の図書館を見て、図書館業を廃業しない限り、日々の職務の遂行と、「夢の図書館」を想わなくてはいけない、と思った次第です。
(K.S.)