2010年11月23日

図書館道徳経序

史記曰、子周朝司書也。辞去時、述三千言、著其思想。人呼是老子道徳経。
何彼道、即司書道。何彼徳、即司書徳。世人誤解。余欲正是。
此而瞑想、知其思想、述真実。読是識是。

史記によると、老子は周王朝の司書であったと言われる。其の職を辞し、都を去るにあたって、三千言を述べて、其の思想を著した。後世の人は、是を老子道徳経と呼んでいる。
彼の説くところの道とはなんであろうか。図書館の道のことであろう。彼の説くところの徳とは何であろうか。司書の徳であろう。しかし、世人は是を誤解している。私は、是を正したいと思う。
そこで、深く瞑想して、老子の思想を知り、此処に真実を述べ伝えようと思う。是を読んで知るがよい。

体道第一
道可道非常道。名可名非常名。無名、天地之始。有名、萬物之母。
故常無欲以観其妙、常有欲以観其徼。
此両者同出而異名。同謂之玄。玄之又玄。衆妙之門。

 一般的に図書館経営とは、単純に本の貸し出しのみをさしているが、それだけではない。また、図書館とは単なる建物を指す物でもない。図書館とは、建物や場所を指すものでなく、そのサービス全体を指す物である。それ故、単なる建物や資料、役所や学校のなかの部署として図書館の名があるのではなく、サービスの受け手と提供者の合致するところに図書館の名が存在するのである
 そこで、これを理解したものは、真の図書館経営を体得するが、図書館を形骸的にしか見ないものは、その統計的な数値のみに眼をとらわれてしまう。
 この両者は、同様に、図書館経営を志しながら、結果的に全く異なるものを作り出してしまう。まったく、図書館とは、微妙で奥の深いものである。この微妙で奥の深いものを突き詰めてゆくことによって、真の住民サービスの展開があるのだ。

(つづく)
(T.T.)
posted by 発行人 at 22:11 | Comment(0) | リレーエッセイ | 更新情報をチェックする
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