2010年12月06日

図書館道徳経序 その3

無源第四
道冲而用之、或不盈。淵乎似万物之宗。
挫其鋭、解其粉。和其光、同其塵。
湛兮似或存。吾不知誰之子。象帝之先。

図書館とは、本棚があるだけの只の空間であるように見えるが、これを十分に用いようとすれば常に新たな発見があり、「使い尽くす」ことなどできない。それは、「情報の海」「知識の海」として全ての生物の母とされる海にも例えられる。

図書館の中では全ての人が、その先鋭さを忘れてゆったりと思索に耽り、その問題解決の糸口を見いだし、その高慢さを改めて、平易な表現を身につけるようになる。太古からそのようであって、いつか誰かによってそのように定められたものではない。全く、これこそ図書館の本質でもある。

虚用第五
天地不仁、以万物為芻狗。聖人不仁、以百姓為芻狗。
天地之間、其猶藁籥乎。虚而不屈、動而愈出。
多言數窮、不如守中。

図書館の上位者である教育委員会や自治体も、図書館の利用者たちも、一定の見識が在るわけではなく、いわゆる箱もの行政でもって図書館建設を語ろうとする。また、政治家や議員も、図書館について深い見識があるわけではないので、一時の利用の過多に右顧左眄する。

このような環境の中での図書館政策の提言は、ふいごを使って火を熾すときのようにしなければならない。小さな火種でも絶やしてはならないし、燃え上がってきたならどんどん活性化させねばならない。そんなときに、多くの複雑な事例をただ、羅列してはならない。図書館の原則を貫くのみである。

成象第六
谷神不死、是謂玄牝。玄牝之門、是謂天地之根。綿綿乎若存、用之不勤。

図書館の根本は不滅である。それは、人類の文化そのものである。人類の文化の根本とは、言い換えれば人類の精神でもある。それゆえに、人類が存在する限り、図書館も不滅なのである。

(つづく)

(T.T.)


posted by 発行人 at 13:22 | Comment(0) | リレーエッセイ | 更新情報をチェックする
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