
特集:新しい専門職制度をめざして
特集にあたって 編集部 01
新しい専門職制度をめざして 小形亮 02
日本図書館協会認定司書制度のはじまりはじまり! 大石豊 19
TRCの図書館スタッフ養成 飯野佐知子 29
図書館司書非正規雇用職員実態調査アンケートを実施して 脇谷邦子 43
一般:
濁流に呑み込まれた住用公民館図書室 北之園千春 54
奄美市住用町へのカンパをお願いします 56
小金井市図書館協議会主催のフォーラム 松尾昇治 57
連載:
図書館ノート―2 「こんな本を授業で紹介していいのでしょうか」 山口真也 65
出版産業時評―2 道徳規制に人権政策を求める落とし穴 長岡義幸 68
アメリカの図書館は、いま。―51 電子書籍e-Bookの貸出はいま。 井上靖代 75
図問研のページ:
「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ 福祉の現場からみた図書館 小坂薫 87
1月号訂正 88
編集後記 88
column:図書館九条の会:
「拉致問題」と平和憲法 大澤正雄 85
お知らせ:
第58回全国大会日程/会場 53
イベントガイド:
図書館問題研究会第37回研究集会in徳島[祖谷] 52
「埼玉県高校図書館フェスティバル」のご案内 84
九州図書館非正規職員交流会〈きゅうひこう〉 86
Crossword Puzzle;320 51
◆◆特集にあたって◆◆
公共図書館職員の非正規化の状況はさらに進み、総職員数の3分の2に迫りつつあります。学校や大学図書館においても状況は変わりません。図書館界は、もはやこの状態を嘆き問題視するだけではなく、どうしたらよいのかを具体的に考え、提案するべき時に来ているといえるのではないでしょうか。
職員問題委員会では、このような問題意識を持って「求められる職員体制」を検討し、7月の草津大会で公表しました(12月号に掲載)。この中では、正規、非正規、公務員、民間の区別を越えた新しい専門職制度を構想しています。
今回の特集では、委員の立場から「求められる職員体制」の検討経過や議論の要点を紹介します。また新しい専門職制度をめざす動きとして、日本図書館協会の「認定司書制度」についてこの制度の検討委員である大石さんから、また民間の図書館員が増える中で、企業において図書館職員をどのように養成しているかを図書館流通センターから紹介していただきます。あわせて、全国で初めて委託職員を含む非正規職員の意識調査を行った大阪支部の取り組みを掲載します。
未来に向けて図書館が発展していけるかどうか、最大の要因は人(職員)の問題に懸かっているといえます。今回の特集を読んで、多くの方に今後の図書館の職員制度をどうしていったらよいのか考えていただけたらと思います。
(編集部 文責:小形亮)