講師は、当館を設計した和(やまと)設計事務所の建築士、田戸義彦さんです。寺田大塚小林計画同人に移り、現在は独立されて(株)アジール・コアの代表です。
経済は、低成長時代。新しい図書館建設は、小さな自治体にとって至難のことだと思います。なかには、既存の施設をリニューアルして図書館にする例もあります。
当館も新館建設して、今年で16年目。和設計の西川馨先生に、よく故障したり雨漏りなどがあるのでご相談したら、建物は10年目を過ぎ、15年目位が「メンテナンス」の時期であると助言を受けました。
計画的に予算化しておかないと、故障したからと言ってすぐに予算がつくものではありません。補正や臨時予算で要求し続け、却下され続け、やっと今回の片山大臣の「光交付金」で23年度臨時予算に要求したら、市長ヒアリングにもかけてもらえなかった修繕工事にいきなり光が当たりました(本当は、図書費にも当たってほしかったですが…)。
そんなわけで、一見新しく見える施設でも、15年もたてばボイラー等の機械や防水カバーなど、至るところに「メンテナンスッ!」と図書館が悲鳴を上げ始めているわけです。
また、図書館サービスの変化によって館内の利用の仕方も変わり、現状のレイアウトでは不都合になってきます(授乳室も子どもトイレもありません)。
せっかくの「ゆったりとした滞在型の図書館」を大事に使っていくためにも、メンテナンスの必要性を多くの方に理解していただかなければと考えます。
建築士と図書館員がディスカッションしたり、地元の建築士(この3年間で知り合いになりました)や市民が図書館施設に関心を持ってもらえたらと思い、企画しました。
当館を「まな板の鯉」にして、一緒に考えてみませんか?
講演会チラシ
http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/events/20110319_chuo_toshokan/chuo_20110319_kouen_pamph.pdf
(山陽小野田市立中央図書館 津田)
県名から書く方がよいのではないでしょうか。