2011年03月07日

子どもを産む、いま思うこと

ただいま、第1子を妊娠中である。予定日を間近に迎えた現在、上で読書ができるぐらいにお腹は成長し、家事をするのに動くのも一苦労、という状態。先日から図書館の仕事も休みに入り、積極的に情報を取りに行けない今の自分にとってありがたい存在が、twitterである。

昨年始めたばかりの頃は活用のしかたがピンと来なかったり、ちょっとした事をつぶやくのに気おくれしてしまっていたりしたけれど、図書館関連をはじめ多様な情報をコンスタントに届けてくれて、いろんな人の活動のようすが手に取るようにわかるtwitterの便利さを、今になってしみじみと感じている。

自分の置かれている状況が変わると、必要とする情報も変わるし、取り入れ方も変わる。昨年3月に妊娠し、仕事をやめた先輩は、妊娠高血圧症を患っていることがわかり入院。NICUのある病院で無事子どもを出産した。

あとから職場に届いた手紙には、入院中はインターネットが使えなかったので、早産や未熟児に関する本をよく読んでいたこと、出産をきっかけに子どもとの関わりについて考えるようになったことが書かれていた。図書館で児童サービスの経験もあったのに、当時はそういうことを深く考えなかった自分に気がついた、という一文が印象に残っている。

また、新書や教育関係の本を好んで読む私の父は、2年前から脳腫瘍と闘うなかで外出が困難になってきたため、インターネットを活用するようになった。病気についてはまずキーワードで調べ、病気の概要からそれについて書かれた本、その本の著者の別作品……という具合に情報を集めている。興味をどんどん広げていけるのがネットの利点だ、と言っていた。

私も現在は育児書を読み、子どもの病気に関する本を準備し、気になった新しい情報はネットで調べるという生活を送っている。子どもが成長すれば、絵本の読み聞かせをどうするかということや、家の読書環境について考えるようになるだろう。

子どもを取り巻く環境が目まぐるしく変化するなか、情報との関わり方も考えないといけない。そんなとき常に頭にあるのは、自分の働く図書館という場所。子どもが成長していく過程のなかで、いつも図書館がいられるようにしたいなあと思うのだ。

私の両親は読み聞かせはしなかったけれど、2人とも読書好きで家には手の届くところにいつも本があった。近所の図書館に私と妹を連れて行くのは、いつも父だった。私が幼少期から本をよく読み、図書館で働きたいと思うようになったのには、そんな環境の影響が大きい。

私は非常勤職員という立場で働いているが、1年間の育児休暇の後に復職できることが決まっている。不安定な立場で働き続けることを余儀なくされている知人も多いなか、こういった環境にいられるのは恵まれたことである。

かつて図書館関係でお世話になったある方からは「言いたいのはこれだけ。絶対働き続けてね!」言われた。今は、復職するまでに現場に役立つような知識や経験をどう貯金しておくか、考えているところである。

(kaede)


posted by 発行人 at 21:17 | Comment(0) | リレーエッセイ | 更新情報をチェックする
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