
特集:県立図書館は、いま
特集にあたって 編集部 01
長崎県立長崎図書館の現在と過去 田浦知子 02
高知県立図書館・高知市民図書館合築について 浜田倭子 08
県内市町村立図書館規模構成および相互貸借状況における都道府県類型―県立図書館機能検討のための一参考資料として 星野盾 16
一般:
図問研草創の頃 棚橋満雄 36
USTREAM(ルビ=ユーストリーム)とtwitter(ルビ=ツイッター)のすすめ 米田渉 41
連載:
図書館ノート―5 「信頼関係」というマジックワード 山口真也 43
出版産業時評―5 公務員の“人事交流”に異議あり! 長岡義幸 48
アメリカの図書館は、いま。―54 移動図書館BMはいま。 井上靖代 55
各地のたより:
高知発=福島宏子さんを偲ぶ会 武市佐和子 63
図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 九州図書館非正規職員交流会(きゅうひこう)を開催しました 田中裕子 67
「今、埼玉の公共図書館は?」集会を開催しました 松村みどり 75
東北関東大震災で被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます 中沢孝之/編集部 76
第8回常任委員会の記録 78
今月贈っていただいた本 79
会員異動/編集後記 80
『図書館評論』52号の原稿締切が近づきました! 15
《相談窓口》「非正規」の皆さんの相談受付中 34
図問研60年史編集委員会発足 40
column:図書館九条の会:
大逆事件と「謀叛論」 大澤正雄 65
column:図書館の危機管理
図書館員を狙う魔の手 中沢孝之 74
Crossword Puzzle; 323 35
◆◆特集にあたって◆◆
昨年からたびたび高知県の県・市合築問題については、本誌でも取り上げてきました。「地域主権改革」という流れの中で、県から市町村へ移譲される事業が増加するなかで、「県」の存在が薄くなることに対する危機感と、今夏の大会で久々に「県立図書館」の分科会を設置する方向で準備していることから、「県立図書館」をテーマに特集を組みました。
県庁所在地、政令指定市の図書館と比較され、「対個人貸出」にシフトせざるをえない県立図書館。長崎からは、県庁所在地に図書館ができてどう変化したかを報告していただいた。また高知からは、冒頭に触れた合築問題について改めてまとめていただいた。
群馬の星野氏からは、『図書館年鑑』の「相互貸借」データをもとに県立図書館を類型化する原稿を寄せていただいた。相互貸借の数値だけでなく、県内各図書館の蔵書冊数に着目し考察をしている。これまで相互貸借の実数だけで論じることが多かったが、違った視点を提示していただいた。
みなさんのお住まい、勤務されている「県立図書館」はどんな状況でしょうか? 支部などで話し合う材料にしていただければ幸いです。
(編集部 文責:松本芳樹)