1.図書館政策と使命・目標・評価
(1)議論と学習を通じて語り合い、図書館問題研究会として理想の図書館像を作成しよう。
(2)理想の図書館像を実現するために図書館政策とその評価システムを検討しよう。
(3)各支部はそれぞれの図書館の政策・評価づくりに住民と共に取り組もう。
(4)事務事業評価を図書館の現状をより正確に反映するようにしよう。また、事業仕分けの評価指標や参加手法の妥当性に注意しよう。
(5)図書館の無料原則を堅持する立場から研究しPRしよう。
(6)県立図書館が市町村立図書館とともに県全域の住民へのサービスを実現しているか調査しよう。
2.委託・指定管理者制度など(民営化)
(1)委託・指定管理者制度・市場化テストなど直営以外の管理運営形態にかかわる法律・政治の動き・各地域の情報を共有しよう。
(2)委託・指定管理者制度をすでに導入した館の情報を収集し共有していこう。
3.図書館づくりと住民
(1)会員ひとりひとりが、議論と学習を通じて、図書館を評価する目を養おう。
(2)誰もが、生活圏域で図書館サービスを受けられるようにしよう。
(3)住民と図書館員は、積極的に対話の機会を持とう。
4.非正規職員化する図書館を考える
(1)図書館で働くすべての人の雇用の安定と生活できる賃金を求めて、労働組合や市民と共に広く活動をしよう。各支部は、アンケートなどで非正規職員の実態調査を行おう。
(2)非正規職員向けの情報発信や研修、交流会を各支部で組織し、非正規職員と正規職員の学び合いや市民を含んだ交流を活発に行おう。
(3)「求められる職員体制報告」をもとに、新しい専門職制度について、職務給、職階制などを含む議論と検討を深めていこう。
(4)図書館で働く人の賃金や処遇の最低基準を作り、広く提起をしていこう。
(5)非正規職員のさらなる会員獲得をめざして会費制度の見直しを次回大会をめどに検討しよう。
5.図書館の自由と危機管理
(1)それぞれの図書館で「利用者を守る」「職員を守る」「資料を守る」体制を確立しよう。
(2)図書館の自由、図書館の危機管理の事例を積極的に収集し、様々な雇用形態を超えて情報を共有していこう。
6.今、改めて資料収集を考える
(1)(潜在的利用者も含む)住民の視点に立って、資料収集のあり方を不断に見直し、資料充実のために資料費増額を訴え続けよう。
(2)電子情報の提供・保存を進めよう。
(3)地域資料を積極的に集めよう。
(4)媒体を問わず行政資料が図書館に集まるしくみを作ろう。
(5)博物館・文書館などと連携していこう。
7.サービスとPR
(1)社会状況と地域の事情(ニーズ)、自館の事情(資源)をふまえて、住民の課題解決に役立つ図書館サービスを創造しよう。
(2)新しいメディアに図書館員は挑戦し、情報リテラシーを高めよう。
(3)長期のサービス計画を作って、図書館のあるべき姿を、市民・行政・職員に訴えよう
8.図書館システムを図書館員の手に!
(1)仕様書や調達の結果を共有し適切な調達をしよう
(2)同じシステムユーザー館で情報交換を進めよう。
(3)ユーザー目線で自館OPACをチェックしよりよいOPACを考えよう。
(4)ITスキルを上げる学習会・講座を開こう
9.どんな状況にある人にも本を!
(1)図書館利用には、さまざまな障害があることを認識しよう。
(2)それぞれの障害に応じたコミュニケーション手段を工夫しよう。
(3)図書館員は、図書館の外に出て、病院・福祉施設・教育施設・更正施設などと積極的に連携し、図書館利用に障害のある人々へのサービスを実践しよう。
(4)著作権法改正を機に図書館利用に障害のある人へのサービスを充実させよう。
(5)災害時に適切な対応ができるよう、十分な想定をしよう。
10.すべての子どもたちに図書館サービスを
(1)「子ども読書活動推進計画」の策定に積極的に関わろう。より具体的な実施計画も併せてつくろう。
(2)子どもの読書に関わるすべての人たちの間で積極的なコミュニケーションを図り、ネットワークをつくろう。
(3)学校司書および司書教諭の実践を学校内外に広め、学校図書館で働く人には専門性が必要であることの重要性を伝えよう。
(4)公立図書館の役割として学校図書館への支援と連携を広げていこう。
(5)図書館は、発達障害のある子どもを理解し、支援できるようにしよう。