玉野市の宇野港から宇高国道フェリーで香川の高松港にわたって、特急うずしおで鳴門市に入りJR高徳線坂東駅で下車、一番札所の霊山寺(鳴門市)から二番極楽寺(鳴門市)、三番金泉寺(板野町)、四番大日寺(板野町)、五番地蔵寺(板野町)、六番安楽寺(上板町)を巡る18キロ、途中で休憩を入れながら歩いて6、7時間ほどのコースです。
装備は、カメラや小物を入れるウエストバッグに携帯電話、小銭、小腹がすいたときに食べる行動食と、旅のお供に近くのお店で納経帳と納札の束、金剛杖、ペットボトルの水などを現地調達して臨みました(納経帳とは、参拝した札所で本尊を表す梵字や寺院の名前、札所の番号の朱印などを記帳してもらうノートです)。それぞれの札所で納札を納めて本堂でお参りした後、境内や仏像を拝観し、納経所で納経帳に記帳して…、どれもはじめての経験でけっこうワクワクしますね。
納札は入場券、境内はイベント会場やアトラクション施設、納経帳はサイン帳、遍路装束や道具はキャラクターグッズに見立てれば、四国八十八か所霊場全体が弘法大師の作った巨大テーマパークのように思えてきました。清浄な心持ちになれて、周辺観光やグルメも楽しめるとなればパーフェクトです。弘法大師が現代に生きていたら、きっとイベントプランナーとしても一流だったに違いありません(罰当たりな言い草ですみません;)。
今回残念だったのは、地元の図書館を見学できなかったことです。納経所の人から、三〜五番札所のある板野町に文化の館という名の図書館があると聞き、行きたかったのですが、通りを外れた丘の上にあるということで断念しました。
「歩き遍路なんて無理!」と思ってましたが、ゆっくり歩けば体力下り坂のにわかオヘンローラーでもなんとかなることが分かったので、雪が降る前に今度は第七番札所から続きをまわる予定です。コースを工夫して地元の図書館にもぜひ寄ってみたいですね。
なんだか、図書館とまったく関係のない文章になってしまいました。
(松村謙@岡山支部)