科学的な定義で計り知れない「患者の痛み」。その「痛み」を他者がうかがい知ることは困難です。しかし、痛みを表す言葉は、文化や文学、そして闘病記から覗き見ることができます。その言葉は「辛さ」を他者へ伝え、当事者しかわからない「痛み」に共感・共有する機会と想像力を与えます。本フォーラムで闘病記に潜む、医学書に記述されない患者・家族の気持ちを読み取ります。
開催日時
2011年11月26日(土)13:00〜17:00 (開場は12:30から)
会場
航空会館201会議室 (東京都港区新橋1丁目18番1号)
交通
JR新橋駅徒歩5分/都営三田線内幸町駅A2出口1分
参加費
無料
主催
厚生労働科学研究費:『国民のがん情報不足感の解消に向けた「患者視点情報」のデータベース構築とその活用・影響に関する研究』研究班(研究代表者:中山健夫)
事務局
健康情報棚プロジェクト(闘病記研究会フォーラム実行委員会)
参加申込方法
Eメールにて実行委員会事務局まで(E-mail:tana-project@hotmail.co.jp)
参加申込締切
2011年11月24日(木)まで、お名前、ご所属を明記。
プログラム(予定)
【第1部 闘病記分析】
挨拶 中山健夫氏(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授)
@「乳がん闘病記の内容分析からみた医療情報の需給関係の考察」
石井保志氏(健康情報棚プロジェクト代表)
A「がん患者が勇気づけられた他者の言動−闘病記からの分析−」
兵頭静恵氏(神戸市看護大学看護学部助教)
【第2部 基調講演】
B「痛みの声を聴け:文化や文学の中に描かれた痛み」
外須美夫氏(九州大学大学院医学研究院麻酔・蘇生学分野教授)
【第3部 痛みと語り】
C「痛みの語りとは何だろうか−医者と患者の歴史の視点から」
鈴木晃仁氏(慶應義塾大学経済学部教授)
D「ナースの読みとる患者の痛み−闘病記朗読会の語りから−」
和田恵美子氏(前・大阪府立大学看護学部講師)
【17:00閉会予定】※都合により講演者・演題・順序が変更する時があります。