
特集:職務区分と非正規職員
特集にあたって 編集部 01
誰がどの仕事をしているのか―雇用の多様化の中での職務区分 職員問題委員会 02
われら挑戦者!―NPO法人による相模大野図書館 運営受託から4年 鈴木節子 30
NPOへの業務委託―変わる藤沢市の図書館 内藤彰 36
連載:
図書館ノート―12 未来の世界の図書館―もしも「宇宙完全大百科」があったら? 山口真也 42
出版産業時評―11 図書規制の過去と現在―B―「有害」コミック問題を考える会の主張 長岡義幸 48
アメリカの図書館は、いま。―61 ニューヨーク市の図書館は、いま。 井上靖代 56
ほん・本・Book:
『知をひらく』 佐久間美紀子 69
『理想の図書館とは何か』 湯浅俊彦 71
図問研のページ:
第4-5回常任委員会の記録 78
今月贈っていただいた本 79
11,1月号訂正/会員異動/編集後記 80
column:被災地の図書館から:
おっかけっこ 加藤孔敬 41
column:図書館九条の会:
『まだ、まにあうのなら―私の書いたいちばん長い手紙』 大澤正雄 68
イベントガイド:
第5回日本図書館協会九州地区図書館の集い震災と読書 47
埼玉県高校図書館フェスティバル2012 55
図書館問題研究会第38回研究集会in福島[白河] 74
Crossword Puzzle;332 40
◆◆特集にあたって◆◆
毎年2月号は職員問題の特集号です。
毎年特集を行っても、図書館の雇用状況はあまり改善の兆しも見えず、無力感を感じる時もあります。
しかし、現に大きな問題がある以上、そこから逃げるわけにはいきません。
職員問題委員会はこの1年、職務区分と雇用形態の関係を追及するべく、2003年に先の職員問題委員会が作成した「公共図書館職務区分表2003年版」を基に、それぞれの業務にどの雇用形態の職員が従事しているのかを調べました。
ようやくまとまったので、今号において分析とともに紹介いたします。
分析から見えてきたのは、図書館職員の専門性の必要の変わりなさと、激しく進む非正規職員化の実態でした。
研究論文みたいで読みづらいかもしれませんが、読者のみなさんの勤める館と比べつつお読みいただければと思います。
また57回大会で職員問題委員会から提起した「望ましい職員体制」現実との差をどう埋めていったらいいのか、今後の日本の図書館職員はどこへ行くのか、ご一緒に考えていただければと思います。
あわせて厳しい状況の中でも、自分たちの手でがんばって図書館を運営している元非常勤職員のNPOを神奈川県より2例紹介いたします。
(編集部 文責:小形亮)