2012年12月22日

みんなの図書館2013年1月号を発行しました

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みんなの図書館2013年1月号を発行しました。

みんなの図書館2013年1月号 詳細情報
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2012年11月20日

みんなの図書館2012年12月号が出ました

みんなの図書館2012年12月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:図書館員の文章術
特集にあたって 関西編集部 03
今まで書いていない人が書けるようになるには 河田隆 04
あなたも原稿を書いて『みんなの図書館』に投稿しよう! 高浪郁子 08
シンプルで魅力的、そして論理的な文章の作り方―furthermoreとhoweverを使いこなす 明石浩 13
図書館員が「本を紹介」すること 明定義人 22
感じたこと・考えたこと・やってみたことを書いてみよう 嶋田学 28
『みんなの図書館』が、できあがるまで―現在の編集部の現状も踏まえて 松本芳樹 35

連載:
図書館ノート―20 図書館の自由、あれこれ―家族構成・団体情報・領土認識批判 山口真也 40
出版産業時評―18 パクリ卒業論文を発見して 長岡義幸 46
アメリカの図書館は、いま。―67 番外編:イギリスの夏休み読書活動 井上靖代 53

図問研のページ:
学習会「図書館の『館史』を準備する―あなたの図書館の歩みを残すときに―」に参加して 60
図書館問題研究会第59回全国大会2日目分科会第2分科会図書館の民営化 62
第2回全国委員会の記録 66
会員異動 72
今月贈っていただいた本 72
10,11月号訂正 72
編集後記 72

column:図書館九条の会:
図書館九条の会によせて ちばおさむ 59

イベントガイド:
第13回子どもに豊かな育ちと読書のよろこびを 学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどいin埼玉 学校図書館の充実を求めて 12

第39回図書館問題研究会研究集会=「島の研究集会〜島が心を迎えてくれる」の発表を募集します 58
2013年第60回図書館問題研究会指宿大会へのお誘い 71

『みんなの図書館』年間総目次2012 73

Crossword Puzzle; 341 39


◆◆特集にあたって◆◆
図書館で働く者にとって逃れられないこと、それは文章を書くことです。
職場では、図書の紹介文、研修報告、アンケートの回答等々です。プライベートにおいても、雑誌等原稿依頼を引き受けたりします。さらに認定司書制度ででも雑誌記事や論文、図書などを著していることが求められています。
日ごろから、文章をうまく書きたい、論理的な文章を書きたいと思っている方々は多いと思います。
『みんなの図書館』に何度も掲載されている方々の文章を読むと、論理的でとてもわかりやすく書かれています。これまでに何度も書いていただいた原稿執筆者の方々から、文章術のノウハウを得たいという理由から、今月号では、「図書館員の文章術」をテーマに取り上げました。
さらに、松本編集長に『みんなの図書館』ができるまでを書いていただきました。
今月号を読んでいただくことで、一人でも多くの方に「自分も文章を書いてみよう」と思っていただけたら、企画した関西編集部としては、万々歳です。

(関西編集部)
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2012年10月29日

みんなの図書館2012年11月号が出ました

みんなの図書館2012年11月号.jpg◆◆目次◆◆
図書館問題研究会第59回全国大会の記録
1日目全体会
開会のことば・実行委員長あいさつ/委員長あいさつ/実践報告/議長団選出/大会ルール、日程案、記録、大会運営委員・「任務と課題」委員・選挙管理委員の提案 03
図書館問題研究会全国大会ルール 04
選挙管理委員/大会運営委員/「任務と課題」委員/全国委員・監事(候補)提案 05
重要討議課題提案 06
活動報告 08
決算報告/監査報告/予算(案) 10
会則改正提案 11
議案の質疑 12
2011年度決算報告 23
2011年度決算書説明資料 24
2011年度監査報告 25
2012年度修正予算 26

2日目分科会
1.情報提供の拠点である県立図書館について考える―相互貸借を中心に― 27
3.図書館復興に対する思いを語りあおう 29
4.基幹化する非正規職員を考える 32
5.宮城で考える東日本大震災と図書館 34
6.地域を幸せにする医療・健康情報 37
7.図書館システム―よりよいシステムを手に入れるために― 39
8.サービスの基本に返ろう:図書館利用のバリアをなくすには 41
9.今こそ、本を通じて子どもの育ちを支えよう 43

3日目全体会
全国委員候補提案、選出方法/討議のポイント 46
任務と課題(案)提案 47
武雄問題 48
図書館問題研究会第59回全国大会・会計報告 72
図書館問題研究会第59回全国大会2012年度任務と課題 74

各地のたより:
神奈川発=「NPOはミッションの共有が大事」―指定管理者制度に関する連続学習会第3回の報告 和田安弘 77
東京発=電子書籍の現状と図書館 戸張裕介 79
東京発=「学校図書館を考える全国連絡会主催緊急集会2012.8.15」報告 竹内ひとみ 82

第60回全国大会のおしらせ 84

図問研のページ:
神奈川県立図書館に関する新聞報道についての意見書 86
「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の改正に関してパブリックコメントを提出しました 88
非正規職員のための交流のページ「暑い!関西で、熱い!図書館基礎講座2012 in 関西」 小田原典子 93
図書館問題研究会第59回全国大会アピール 95
今月贈っていただいた本 92
7,10月号訂正 95
会員異動/編集後記 96

イベントガイド:
図書館問題研究会栃木支部学習会 みんなで考える地域の図書館 85

Crossword Puzzle; 340 76
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2012年10月10日

みんなの図書館2012年10月号が出ました

みんなの図書館2012年10月号.jpg◆◆目次◆◆
緊急特集:神奈川県立・大阪府立図書館はどうなる?どうする?どうしたい?
特集にあたって 編集部 03
100年前のフィランソロピー[企業の社会的貢献]―大阪図書館[現大阪府立中之島図書館]を大阪府に寄附した住友吉左衛門について 森田俊雄 04
中之島図書館、橋下市長の「思いつき廃止」は許されない! 脇谷邦子 07
中之島図書館廃止問題について、府内図書館とネット住民の声 喜多由美子 12
もしも神奈川県立図書館がなかったら 三村敦美 15

新連載:
図書館で働く人のための著作権講座―1 図書館で働く人が著作権を学ぶ意味について 南亮一 29

連載:
図書館と私―5 図問研と私―1 大澤正雄 38
図書館ノート―19 図書館員はどう呼ばれてきたか?―おねえさん・オバちゃん⇒司書⇒国家資格 山口真也 53
出版産業時評―17 出版を巡る、田舎の思い出と震災 長岡義幸 60
アメリカの図書館は、いま。―66 IFLA2012大会@ヘルシンキ 井上靖代 67

各地のたより:
埼玉発=図書館の夏の1ページ 松本芳樹 77

図問研のページ:
図問研全国大会〈仙台市・秋保大会〉に感動した!―「SuccessとSucceed」=継続の意味と図書館 明石 浩 78
今月贈っていただいた本 79
会員異動 79
編集後記 80

column:図書館九条の会:
続・兄峻を偲んで 菅原勲 74

イベントガイド:
愛知支部学習会のお知らせ 特別企画明るく楽しい図書館づくりのための学習会&交流会 73
第17回学校図書館のつどいお知らせ 75

Crossword Puzzle; 339 28


◆◆特集にあたって◆◆
神奈川県立図書館が廃止、つづいて大阪府立中之島図書館も廃止ということが検討されているとマスコミで報道されました。

神奈川県においては「県有施設は原則全廃」と神奈川県緊急財政対策本部調査会から出され、5月の報道では神奈川県立図書館が具体的な施設名として掲げられました。大阪府においては6月19日の大阪府市統合本部会議の中で市長、府知事により、大阪府立中之島図書館を廃止し別施設に転用することが表明されました。
あまりに早急で乱暴な話なので耳を疑いました。

全国の都道府県立図書館は市町村図書館の黎明期には下から支え、市町村立図書館が発展する力となってきました。今日においても第二線図書館として市町村図書館を強力にバックアップするとともに、豊富な資料と職員の専門的組織力をもって図書館や住民からの高度なレファレンス等の要求に応えています。これらのことが踏まえられていないように思われました。

これは歴史的な暴挙が進められようとしているのではないか?という認識に立ち、7月も末日近くになって緊急特集を組もうということになりました。今回の特集が府県立図書館の役割と存在意義について再度考える機会になればと思います。

時間もあまりないなか、神奈川県立図書館については三村敦美氏、大阪府立図書館について脇谷邦子氏、喜多由美子氏、府立設立の歴史的側面を森田俊雄氏に原稿をお願いしました。快くお引き受けいただきましたことを改めてお礼申し上げます。

(編集部 文責:微笑正凡)
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2012年08月27日

みんなの図書館2012年9月号が出ました

みんなの図書館2012年9月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:図書館at random―ちょっと気になる話題から
特集にあたって 編集部 03
「持ち寄り・見つけ・分け合う広場」の実現をめざして―新瀬戸内市立図書館整備基本構想 横山ひろみ 04
資料としての「闘病記」を探求する―闘病記研究会の事例から 石井保志 11
栃木支部を結成しました! 立川幸平 20

一般:
図書館員[司書]にとって、書くことの意義と役割 明石浩 27
町広報を活用した図書館活動 中沢孝之 32

連載:
図書館ノート―18 沖縄のことを書いてください―『大きな輪』と「アメリカのおかげ」 山口真也 36
出版産業時評―16 ようやく臨界を迎えつつある電子書籍市場 長岡義幸 41

各地のたより:
東京発=「『図書館の自由』と学校図書館」の講演を聞いて 福富洋一郎 51

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 第3回九州地区図書館非正規職員交流会を開催しました。 舛田江里佳 53
女川町図書室支援のための図書カードの寄贈について 57
図書館問題研究会第59回全国大会寄せられたメッセージ 58
2012年度図書館問題研究会全国委員 65
2012年度図書館問題研究会新全国委員自己紹介 65
第4・1回全国委員会の記録 67
第6-16回常任委員会の記録 67
7月号訂正 71
編集後記 72

column:図書館九条の会:
「知る自由の保障」と東日本大震災のこと 津田惠子 49

イベントガイド:
学習会図書館の年史を準備する―あなたの図書館の歩みを残すときに 25
愛知支部学習会のお知らせ 特別企画明るく楽しい図書館づくりのための学習会&交流会 48
日本図書館協会第98回全国図書館大会島根大会ご案内 50

Crossword Puzzle;338 26


◆◆特集にあたって◆◆
今号の特集テーマは「図書館at random」です。最近の話題としては、武雄市のことなどいくつもありますが、今回は編集部でちょっと気になっていた話題をアトランダムに取り上げることにしました。

一つ目は、岡山県瀬戸内市の新図書館整備プロジェクトチームの取り組みです。瀬戸内市立図書館では、市民参加のワークショップ「としょかん未来ミーティング」を行うなど新しい図書館づくりを実践されており、ホームページなどでも広く紹介されています。今回は『みんなの図書館』初寄稿という瀬戸内市立図書館の横山ひろみさんに『「持ち寄り・見つけ・分け合う広場」の実現をめざして』として報告いただきました。

二つ目は、医療・健康情報についてです。昨年の日図協の全国図書館大会でも医療・健康情報の分科会が設けられるなど、関心度の高い話題です。闘病記研究会実行委員長である石井保志さんに、闘病記文庫と闘病記研究会の活動について報告をいただきました。

三つ目は図問研栃木支部からの報告です。栃木支部は2012年6月に結成されました。先日宮城県・秋保温泉で開催された全国大会でも実践報告をいただきました。栃木支部の結成経緯など、栃木支部事務局長の立川幸平さんに報告いただきました。久々の支部結成です。会員相互で協力し盛り立てていきましょう。

(編集部 文責:稲場雅子)
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2012年07月14日

みんなの図書館2012年8月号が出ました

みんなの図書館2012年8月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:子どもの自立を支える児童サービス
特集にあたって 関西編集部 03
これからの児童サービスに求められるもの 脇谷邦子 04
豊中市における公共図書館と学校図書館の連携について 須藤有美 10
子どもたちは、こんな本が好き!―今、学校図書館で読まれている本 内川育子 16
大阪府立図書館の1つの取組―スクールサービスデイ 苗村昌世 22
《全国おはなし会一覧》 26

連載:
図書館と私―4 文庫・図書館活動と区長準公選運動 大澤正雄 33
図書館ノート―17 本を借りたら1ポイント?―量目的化する読書指導 山口真也 40
出版産業時評―15 原発に対する人々の態度への疑義 長岡義幸 45
アメリカの図書館は、いま。―65 オランダの図書館は、いま。 井上靖代 53

各地のたより:
山口発=『山口県内図書館員自己啓発連続講座』から始まる図書館づくり 津田惠子 68

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 町田市図書館主任嘱託員制度の導入について 田中幸枝 74
新・図書館構想における個人情報の扱いについて 78
今月贈っていただいた本 79
会員異動/7月号訂正/編集後記 80

column:図書館九条の会:
フクシマ後の私たちがなすべきこと―原発社会から脱するために 65

お知らせ:
60周年の準備、始めました!! 21

イベントガイド:
第17回学校図書館のつどいお知らせ 52
日本図書館協会第98回全国図書館大会案内 73

Crossword Puzzle;337 32


◆◆特集にあたって◆◆
ひと昔前に比べると、子どもたちの読解力は低下していると言われています。たくさん本を読む子と読まない子の差もひろがってきているようです。読解力はもちろん、考える力、表現する力など、読むことで得られる力はいろいろあります。また、物語を楽しむことで人生をより豊かにすることもできます。幼いうちから本や物語の世界を楽しめるよう様々な工夫をしてきた児童サービスはますます重要になってきているのではないでしょうか。

総論では、サービス対象者として子どもの特性を理解することや選書の重要性などに改めて触れていただき、続いて子どもたちの生活の中心でもある学校に目を向け、学校図書館との連携に力を入れている豊中市の事例を紹介していただきました。本誌で児童サービスそのものを特集にするのは久々になりました。図書館の利用状況は一般成人に偏りつつありますが、児童サービスについて再考する機会になればと思います。

(関西編集部)
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2012年06月25日

みんなの図書館2012年7月号が出ました

みんなの図書館2012年7月号.jpg◆◆目次◆◆
図書館問題研究会第59回全国大会
重要討議課題
0.図書館をめぐる状況 03
1.原則 07
2.指定管理者制度・委託 15
3.図書館づくり 17
4.職員問題 24
5.図書館の危機管理・自由 27
6.資料情報提供とサービス 31
7.図書館システム 34
8.サービスの基本に返ろう 図書館利用のバリアをなくすには 38
9.子ども 42

第59回全国大会の開催について 05
大会討議のルール 07
公共図書館経年変化(2001-2011) 08

活動報告 46
1.全国委員会・常任委員会
2.財政部
3.組織部
4.理論研究部
5.『みんなの図書館』編集部
2011年度会員現勢 49

委員会報告 50
1.職員問題委員会
2.図書館の危機管理+自由委員会
3.図問研60年史編集委員会
4.図書館利用に障害のある人へのサービス委員会

2012年度予算案についての説明 52
2012年度予算(案) 53

会則改正提案 52

支部報告 54

連載:
出版産業時評―14 出版産業の諸題―高円寺純情出版界の活動を通じて 長岡義幸 86

図問研のページ:
重要討議課題・活動報告等への意見等 95
図書館問題研究会全国大会で資料販売を希望する方へ 95
2012年度の全国委員立候補の募集 95
今月贈っていただいた本 85
会員異動 96
編集後記 96

column:図書館九条の会:
兄・峻を偲んで 菅原勲 93

イベントガイド:
日本図書館協会第98回全国図書館大会案内 94

※連載「図書館と私」「図書館ノート」「アメリカの図書館は、いま。」「Crossword Puzzle」は休載させていただきます。
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2012年05月16日

みんなの図書館2012年6月号が出ました

みんなの図書館2012年6月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:交付金を活用したいきいき学校図書館
特集にあたって 編集部 10
変わる学校図書館―学校司書がいればこんなに変わる―座間市の例から 三村敦美 11
「住民生活に光をそそぐ交付金」支給に対する一学校図書館での取り組み 田沼澄子 29

図書館問題研究会第59回全国大会案内 03

一般:
常夏の島のアメリカの図書館―グアム・パブリック・ライブラリー・システム 明石浩 39

連載:
図書館と私―3 行政とのはざまで 大澤正雄 51
図書館ノート―16 貸出記録は読書指導の資料になりうるか?―ふぞろいな司書教諭テキストたち 山口真也 63

※連載「出版産業時評」「アメリカの図書館は、いま。」は休載させていただきます。

各地のたより:
大阪発=大阪府子ども文庫連絡会児童文化講座公開講座「やっぱり図書館が大事!Part20」西河内靖泰氏「あなたは図書館に何をもとめていますか」 船橋佳子 70

図問研のページ:
図書館問題研究会第59回全国大会分科会のお誘い 73
第3回全国委員会の記録 82
5月号訂正/今月贈っていただいた本/編集後記 88

イベントガイド:
九州地区図書館非正規職員交流会[きゅうひこう]3 69

Crossword Puzzle;336 38


◆◆特集にあたって◆◆
2010年度補正予算で「地域活性化交付金」として3,500億円が盛り込まれ、そのうち1,000億円が「住民生活に光をそそぐ交付金」に充てられました。以後2年間でこの交付金を上手に活用し学校図書館に学校司書の配置を行う事例も多数見られます。内閣府の活用実例紹介のページでも東神楽町、東川町(北海道)村山市(山形県)、竹原市(広島市)の事例が紹介されていますが、学校図書館に力を入れていることが伺えます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/pdf/120106jirei.pdf

この交付金に「人件費」を充当することができると理解していても、長年予算要求しても通らなかった、施設の改修や物品購入に充てている図書館も多数あります。

今回は、この交付金を活用して学校図書館に学校司書を配置した座間市の取り組みと、交付金活用は市町村のものだと思われていますが、県でも活用して県立高校図書館でテーマ展示を行い、学校図書館の存在をアピールした事例の2本をご紹介します。

読者の皆さんのお近くにも、優れた活用事例があると思いますので、情報をお寄せいただければ幸いです。

(編集部 文責:松本芳樹)
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みんなの図書館2012年5月号が出ました

みんなの図書館2012年5月号.jpg◆◆目次◆◆
特集@:レファレンスの裾野を広げる方法
特集にあたって 編集部 03
レファレンス・おはなし会・ブックリスト作成に役立つさいたま市図書館の独自データベース 古川耕司 04
子どものための「国際子ども図書館子どもOPAC」 浜田久美子 12
授業実践と共に記録する教員へのレファレンス・サービス―東京学芸大学学校図書館運営専門委員会「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」について 中山美由紀 16
記録をとる、共有する、伝える―県立図書館のレファレンス業務から 伊藤仁 22
オンライン百科事典『ポプラディアネット』 ―児童のレファレンス・調査での活かし方 高橋絢子 28

特集A:宮城県の図書館―2
学校図書館について―涌谷中学校図書館の取り組みから 佐久間和子 35
わが町の“来(ルビ=らい)ぶらり”と棚づくり 近江雅子 42
仙台城下の公共図書館、青柳文庫 早坂信子 46

連載:
図書館ノート―15 全国OPAC分布考―オーパックなのか?オパックなのか? 山口真也 56
出版産業時評―13 図書館が利用者情報を漏洩する場面を描いたテレビドラマ 長岡義幸 61
アメリカの図書館は、いま。―64 読書をすすめるのに、あの手この手 井上靖代 68

ひろば:
図書館利用を生活化しよう 図書館は、本質的・構造的に民主主義を志向します。―『図書館の自由に関する宣言』、『図書館のめざすもの』の意味するもの 漆原宏 74

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 学校等支援担当司書になって―人の絆に支えられて始動した一年目 佐志純子 81
会員異動/編集後記 88

茨城県図書館協会加盟大学図書館等の地震被害状況 78

column:図書館九条の会:
『戦争と図書館』再読―「縄のれん式図書館」に見える秋岡梧郎さんの思い 大塚敏高 73

イベントガイド:
子どもの本・九条の会4周年の集い 21
ひらこう!!学校図書館第16回集会 80

Crossword Puzzle; 335 55


◆◆特集にあたって◆◆
昨年発売されたコミック『夜明けの図書館』(埜納タオ著 双葉社)は、新米司書のレファレンス・サービスへの取り組みを描いています。『おさがしの本は』(門井慶喜著 光文社)は、雑誌掲載時は「レファレンス・カウンターの難問」というタイトルでした。アニメ版「図書館戦争」(有川浩原作)の第7話「恋ノ情報探索」というサブタイトルは、「コイノレファレンス」と読ませています。このように、フィクションの世界で題材にレファレンスが取り上げられることが散見されます。

今回は本誌としては2006年以来のレファレンスをテーマとした特集です。国会、公共、学校図書館の事例や児童サービスに関連した事例の紹介が中心となりました。レファレンス事例やツールの活用方法、職員や図書館間の知識の共有化などを、さまざまな館種や職場で役立てていただきたいと思います。また、利用者の方にもレファレンスの裏側を知っていただきたいと思います。

特集の感想はもちろん、読者の皆さんのレファレンスに関連したエピソードを、ぜひ編集部にお寄せください。

(編集部 文責:片野裕嗣)
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2012年03月21日

みんなの図書館2012年4月号が出ました

みんなの図書館2012年4月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:宮城県の図書館
特集にあたって 関西編集部 01
気仙沼市図書館報告 山口和江 03
東日本大震災による被災状況と避難所運営 中野裕平 10
震災対応と震災記録室 西山真喜子 15
2011年美里町の図書館―東日本大震災を経験して 草刈明美 22
多賀城市立図書館 尾形陽子 26
子どもへの支援 ボランティアと図書館と 高梨富佐 32
女川町図書室復興の取組―本の力でこころの復興を 元木幸市 35
栗原市立図書館の児童サービス、移動図書館車、ネットワーク 中村幸枝 43

一般:
旧ハンセン病図書館に関する資料紹介―柴田隆行編『ハンセン病図書館』及び国立ハンセン病資料館編『ハンセン病図書館旧蔵書目録』 高橋隆一郎 48

連載:
図書館と私―2 「中小レポート」との出会い 大澤正雄 53
図書館ノート―14 夜明けの図書館(2)―レファレンスサービスはオーバースペック? 山口真也 63
アメリカの図書館は、いま。―63 アメリカの大学図書館における電子書籍動向 井上靖代 68

各地のたより:
神奈川発=『学校図書館活用データベース』報告会に参加して 福富洋一郎 80
岡山発=「瀬戸内市・学校図書館と子どもたちの学び」を開催して 嶋田学 81

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 「基幹化する非正規職員」自治労東京・図書館職場交流集会 野崎真由美 85
今月贈っていただいた本/会員異動/編集後記 88

column:被災地の図書館から(最終回):
ありがとう 加藤孔敬 52

column:図書館九条の会:
「韓国近現代史の旅」に参加して 青木和子 79

お知らせ:
第59回全国大会日程/会場 25

イベントガイド:
親子読書地域文庫全国連絡会 講演会のお知らせ 21
ひらこう!!学校図書館 第16回集会 84

Crossword Puzzle;334 47


◆◆特集にあたって◆◆
『みんなの図書館』関西編集部では、毎年「図書館問題研究会全国大会」(以下「全国大会」)にあたって開催地の図書館事情を特集に取り上げています。地元の図書館活動をよりよく知っていただくためです。

今年の「全国大会」開催地は、七夕祭りで有名な宮城県です。
この号が届くころ、東日本大震災から1年になります。地震当日、東北の図書館は、職員は、BMは巡回中だったのではなどなど心配しどうしでした。

今回の特集では、震災に関連する内容を数多く書いていただきました。原稿から図書館の被害具合にショックを感じ、またBM巡回中の職員が無事だったのがわかりほっとしたりしました。
なかでも震災後、少しでも被災した人々に情報を届けたいとの一心でいち早く図書館を再開した職員の頑張りには頭が下がりました。

震災関連以外に、特色のある図書館、学校図書館等についても掲載しています。
今回の特集に関しては、パワフルな宮城支部の加藤孔敬支部長の多大なるご協力を得ました。紙面をお借りして御礼申し上げます。
なお今回の特集は原稿数が多く、4月号だけに掲載できないという嬉しい悲鳴です。一部の原稿は次号に続きます。
それでは、皆様と宮城県でお会いしましょう。

(関西編集部)
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2012年02月21日

みんなの図書館2012年3月号が出ました

みんなの図書館2012年3月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:図書館の力を信じて―震災、その後
図書館の力を信じて―「特集にあたって」にかえて 中沢孝之 01
故郷・女川町に図書館をつくる夢 今野順夫 05
茨城も震災被災地 大畑美智子 09
震災時の図書館状況 木滝正雄 13
震災から9か月・復旧復興過程における岩手県内図書館の新たな取組み 平留美子 22
震災、その後―支援の絆と名取市図書館の取り組み 柴崎悦子 26
震災の日から 菅野佳子 33
3月11日からの私、そして図書館 早川光彦 38
書架の地震対策 織田博之 43

連載:
図書館ノート―13 夜明けの図書館―レファレンスサービスは夜明け前? 山口真也 53
出版産業時評―12 国によるマスコミ監視の実例―原発報道をめぐって 長岡義幸 58
マスメディアの現場から―76 深い反省と悔悟のうえに町づくり担う覚悟―震災で出会った人 佐々木央 66
アメリカの図書館は、いま。―62 ニューヨークの図書館での児童/ヤングアダルト・サービスは、いま。 井上靖代 74

各地のたより:
東京発=有山ッ生誕100周年記念集会「有山ッの視点から、いま図書館を問う」報告 82

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ図書館基礎講座〈福岡〉に参加して 下吹越かおる 85
編集後記 88

column:被災地の図書館から:
しずけさ 加藤孔敬 52

column:図書館九条の会:
フォトジャーナリスト樋口健二さんに注目 赤尾幸子 65

イベントガイド:
図書館九条の会第8回学習会 08
日本図書館協会図書館政策セミナー非正規雇用とは? 50

Crossword Puzzle;333 51


◆◆特集にあたって◆◆
図書館の力を信じて―「特集にあたって」にかえて

◆はじめに

 振り返るといつもとまったく違う一年だった。はるか昔の出来事のようにも昨日起こった出来事のようにも思え、いまだに頭の中で整理しても整理しきれていないのが実情である。

 多くの方が亡くなり、行方不明の人たちも数多くいる。津波や福島原子力発電所の事故によって遠隔地に避難や疎開をした人たちの帰郷は果されないままでいる。震災直後には首都圏で混乱が起こり、帰宅困難者が多く発生した。さらには計画停電。3月とは言え肌寒い気候の中で、停電になったことは生活や仕事、日本経済に大きく影響した。空気中や海中に放出された放射線物質の問題もあらゆる方面で暗い影を落としている。

 そして、今後も各地で大地震の発生が予想され、警鐘が鳴らされ続けている。

 震災は終わっていない――。

◆図問研では

 東日本大震災の発生直後、とにかく被災地域の図問研会員の安否を確認することを最優先に、ネットの中での情報交換が盛んに行われた。混乱する情報の中、犠牲になったり、ケガをしたりした会員はいないことは幸いだった。しかし、広範囲の地域で多くの図書館が被害を受けたことに強い衝撃を受けた。過去、開館中には大きな地震が起きなかったことに私たちは油断をしていたこともあり、今後の危機管理、地震対策を今一度考えてゆく必要に迫られている。

 図問研では被害を受けた各図書館や会員に対して復旧支援活動を行うことはしなかった(被災した会員に対して会費の免除を打ち出したのが唯一の取組みだろう)。被害が広範囲にわたるため、会員それぞれが個別に行動して個人または図書館や自治体の中で、知恵と力を出してもらうよう呼びかけた(『みんな図書館』2011 5月号p76参照)。ある人はボランティアで被災地の図書館で本の整理や装備をし、ある人はドロかきに汗を流した。ある人は役所に置かれた義援金箱に義援金を入れた。

 今後は、再度、図問研として何ができるかをみんなで考え、議論し行動できればと考えている。みなさんのお力添えをお願いし、光を見出して、各地に光を届けられたらと思っている。

 2012年の図問研の集会も研究集会(2月)は福島県白河市、図問研全国大会(7月)は宮城県でそれぞれ開催を予定しており、地元の各支部が多忙の中、活発に動いてくれているので全国の会員の積極的な参加や発表をお願いしたい。

 今回の震災の特徴は、被災地だけでなく全国の図書館にも少なからず影響を及ぼした点だろう。計画停電や節電を理由に閉館をしたり、開館時間を短縮したりする図書館もあった。できるかぎり開館してほしいという呼びかけも図問研でおこなったが、通常に戻るまでにはかなりの時間を有している。

 さらには、放射能の問題。正確な資料・情報提供を行うことも呼びかけたが、様々な資料と異なる多くの見解、何が安全で何が危険なのか、分からないままどんどんと時間が経っていった。真実を見極める目を持つことの大変さと重要性が重くのしかかっている。これからも選書や情報提供の重要性が問われる場面に出くわすことだろう、その時に全国の仲間との情報交換や結束が大切になる。メール、ともんけんウイークリー、近々更新される図問研のHPなど、ネットワークを重視してゆくことも必要だろう。

◆女川と草津

 5月の連休後、群馬県と町村会の呼びかけで、被災地支援として宮城県女川町の行政支援に参加した(全国の自治体が行政支援で被災県に職員を派遣しており、参加した会員もいるだろう)。派遣は希望制で県職員と市町村の職員の17名の混成チームで9日間、小学校の一角で役場業務を手伝った(役場は津波で流されていた)。図書館とはまったく関係のない窓口業務だったが、住民との対話もあったので図書館のカウンターサービスと変わりはなかった。疲れきった表情の町の人たちから「ありがとう」「遠くから来てくれてありがとう」「草津に行ったことがあるよ、良い所だね」などと笑顔で言われたときには、女川の人たちの強さに心を打たれた。

 その中で図書館の役割について考えた。派遣は震災から2カ月たった町。津波でほとんどの家屋が流され、多くの人たちが体育館や学校での避難生活を余儀なくされていた。話を聞けば身内が亡くなった、行方が分からないということばかり。その日、生きていくために精一杯という人たちが本当に多く、対応しているこちらも常に目頭が熱くなっていた。津波で町のほとんどが流され、家が壊れ、ビルが横倒しになり、自動車が高いビルの上に載っている――そんな町の光景と静かに光る海を見ると、一日も早く傷を癒してもらいたいという思いが強くなる。

 そういう状況下で図書館は受け入れられるのだろうか。図書館員の立場なら一日でも早く開館して多くの人に本を届けたいと思うだろう。だが、被災した多くの人の生活を軌道に乗せるために自治体職員としての役割を考えた時には図書館の開館は後回しになっても仕方がないかという思いも抱いた。

 一方で被災した町のなかで、新聞記事の収集、町やボランティアセンターから発行される印刷物の収集、支援物資や義援金受け取り場所、その内容の情報提供、被災した町の写真を撮り、記録に残すこと、郷土資料の収集や救出、復興に関する資料と街づくりに関する資料の収集など、図書館員としてやらなければならないことがたくさんあると実感したのも、この派遣を通してからだった。人が足りず、行政機能がようやく機能し始めた大変な混乱の中で図書館をと言うのはなかなか難しいが、平時から、図書館の役割やその機能を行政と住民にPRし「非常時こそ図書館を」という種をまくことも大切であることを痛感した。

 女川町には震災前から「絵本館」プロジェクトという絵本を中心とした図書館の動きがあった。準備が整い、さあ開館という所で津波に襲われてしまったという。だが、子どもたちに本を活字の力をという教育委員会の熱い思いとユニセフや企業の力で学校内に「女川ちゃっこい絵本館」がオープン、たまたま開館のセレモニーに立ち会う事もできた。子どもたちが楽しそうに絵本を読んでいる姿に胸が熱くなり、活字の力や本の力にこちらも自然に笑みがこぼれ、被災地の中に僅かな光を見いだすことができた。絵本館の活動がひいては、女川の図書館づくりの運動につながって行く事を祈っている。

 震災直後に計画停電が始まった時、我が町の教育委員会や総務課に図書館の開館をどうするか聞いた。すると「図書館は情報提供を町民にしなければならないんだから、開けたほうがいい」という答えが返ってきた。南相馬市からの避難者を受け入れた時も「図書館の利用案内を配り、町民と同じように使ってもらおう」と災害対策室から提案してもらった。役場と教育委員会の後押しがとても力強く、救われることも多かった。だから、震災直後から通常開館し、計画停電の薄暗い中でも開館した。そんな悪条件でも利用者が一人ふたりと来館する。「開いてて良かった。」「一人だと心細くて」「テレビは地震のことばかりで怖い」など、カウンターで話をしながら、新聞や雑誌を読んで行く。忘れることのできない光景だった。南相馬の人たちも利用してくれ、津波に遭遇したときのことや、避難した時の様子を詳しく話してくれた。これらの体験は忘れる事はできないし、もう二度と起きて欲しくないと強く思っている。

◆おわりに

 大きな揺れや津波、災害が図書館を襲った時、一人の犠牲者も出さないためにはどうしたらいいのか、そして、いち早く開館をするためにはどうしたら良いのか、早急に考え対策を講じる必要があるだろう。そして非常時に図書館がどのような役割を果たせるのか、100%の力を出し切れるのかをすべての関係者が考えて行かなければならない。図書館が早急に答えを出さなくてはならない時がきている。

(図書館問題研究会委員長 中沢孝之(なかざわ・たかゆき))
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2012年01月22日

みんなの図書館2012年2月号が出ました

みんなの図書館2012年2月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:職務区分と非正規職員
特集にあたって 編集部 01
誰がどの仕事をしているのか―雇用の多様化の中での職務区分 職員問題委員会 02
われら挑戦者!―NPO法人による相模大野図書館 運営受託から4年 鈴木節子 30
NPOへの業務委託―変わる藤沢市の図書館 内藤彰 36

連載:
図書館ノート―12 未来の世界の図書館―もしも「宇宙完全大百科」があったら? 山口真也 42
出版産業時評―11 図書規制の過去と現在―B―「有害」コミック問題を考える会の主張 長岡義幸 48
アメリカの図書館は、いま。―61 ニューヨーク市の図書館は、いま。 井上靖代 56

ほん・本・Book:
知をひらく』 佐久間美紀子 69
理想の図書館とは何か』 湯浅俊彦 71

図問研のページ:
第4-5回常任委員会の記録 78
今月贈っていただいた本 79
11,1月号訂正/会員異動/編集後記 80

column:被災地の図書館から:
おっかけっこ 加藤孔敬 41

column:図書館九条の会:
まだ、まにあうのなら―私の書いたいちばん長い手紙』 大澤正雄 68

イベントガイド:
第5回日本図書館協会九州地区図書館の集い震災と読書 47
埼玉県高校図書館フェスティバル2012 55
図書館問題研究会第38回研究集会in福島[白河] 74

Crossword Puzzle;332 40


◆◆特集にあたって◆◆
毎年2月号は職員問題の特集号です。
毎年特集を行っても、図書館の雇用状況はあまり改善の兆しも見えず、無力感を感じる時もあります。
しかし、現に大きな問題がある以上、そこから逃げるわけにはいきません。

職員問題委員会はこの1年、職務区分と雇用形態の関係を追及するべく、2003年に先の職員問題委員会が作成した「公共図書館職務区分表2003年版」を基に、それぞれの業務にどの雇用形態の職員が従事しているのかを調べました。
ようやくまとまったので、今号において分析とともに紹介いたします。

分析から見えてきたのは、図書館職員の専門性の必要の変わりなさと、激しく進む非正規職員化の実態でした。
研究論文みたいで読みづらいかもしれませんが、読者のみなさんの勤める館と比べつつお読みいただければと思います。

また57回大会で職員問題委員会から提起した「望ましい職員体制」現実との差をどう埋めていったらいいのか、今後の日本の図書館職員はどこへ行くのか、ご一緒に考えていただければと思います。
あわせて厳しい状況の中でも、自分たちの手でがんばって図書館を運営している元非常勤職員のNPOを神奈川県より2例紹介いたします。

(編集部 文責:小形亮)
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2011年12月17日

みんなの図書館2012年1月号が出ました

みんなの図書館2012年1月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:図書館の魅力ある企画・イベント
特集にあたって 編集部 01
高松市子ども読書まつり 赤尾幸子 02
宝塚市立西図書館の「福袋」と「ぬいぐるみのお泊り会」について 亀井京子 08
みんなが楽しい図書館祭り―子どもも大人も職員も 米山麻里 16
100周年がやってきた! 河合真帆 24

一般:
子どもの本の可能性―[2] 坂部豪 29
図書館サービスのイノベーション[改革]は「接遇」から―その意味は「小さなことからスタート」―ソリューション・フォーカスとの出会い 明石浩 34

新連載:
図書館と私―1 はじめての図書館 大澤正雄 44

連載:
図書館ノート―11 やっぱりブックカードが好き―あの人と同じ本を読みたい! 山口真也 50
出版産業時評―10 図書規制の過去と現在――A―92年の都議会での審議を検証する 長岡義幸 55
アメリカの図書館は、いま。―60 プエルトリコの学校図書館 井上靖代 63

ひろば:
津波でんでんこ』を読んで考え行動したこと 菅原勲 62

ほん・本・Book:
多文化に出会うブックガイド』 津田惠子 72
紙芝居―子ども・文化・保育』 江森隆子 74

各地のたより:
東京発=「第16回学校図書館のつどい」報告 千田てるみ 78

図問研のページ:
今月贈っていただいた本 80
会員異動 80
12月号訂正 80
編集後記 80

column:被災地の図書館から
海に沈む路・自動車図書館で本を運ぶ 加藤孔敬 43

column:図書館九条の会
「ピースボート」で北欧へ 菅原勲 77

イベントガイド:
図書館問題研究会第38回研究集会in福島〈白河〉 15
子ども読書活動推進団体研修支援事業学校図書館と子どもたちの学び 23
2011年度児童図書館研究会全国学習会東京集会 54
菅原峻さんをしのぶ会―図書館の明日をかたる集い 79

Crossword Puzzle; 331 28


◆◆特集にあたって◆◆
今号の特集テーマは「企画・イベント」です。最近では予算がつかずに苦慮している担当の方もいらっしゃると思います。プロではなく地元の学校のクラブやボランティアの方にお願いすることもあるでしょうし、企業でも無料で講師を派遣することをHPに掲載しているところもあり活用するなどの工夫もされていることと思います。「こうすれば成功する」というようなものは「企画・イベント」には無いと思います。今年の反省点を次回に生かして少しずつ良いものにしていくというものではないでしょうか。

私の記憶では、「みんなの図書館」でこのテーマで特集を組んだのは、おそらく初めてのことだと思います。特集を組むきっかけは夏の全国大会の事例報告でした。西宮市立鳴尾図書館の「図書館まつり」の報告を聞いて、各図書館のイベントを紹介するような特集があったら面白いかもと思い、同じ兵庫県内の宝塚市の図書館で「ぬいぐるみのお泊まり会」が開催され新聞でも報じられていること、また鎌倉の図書館で100周年行事が行われ、今後も100周年を迎える図書館が出てくる中で参考にしてもらえるような原稿を収録したいと思い、まとめました。

多くの図書館では読書週間などに合わせてイベントが行われたことと思います。私の勤務する図書館でも毎年11月に「図書館まつり」を行っていますが、今年は、市民出店のフリーマーケットの店舗数を減らして、替わりに、被災地の図書館に図書を寄付することを目的に図書館と趣旨に賛同したボランティアでバザーを行いました。

読者の皆さんがイベントを行うにあたってちょっとした工夫や何らかのヒントとなれば幸いです。

(編集部 文責:松本芳樹)
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2011年11月18日

みんなの図書館2011年12月号が出ました

みんなの図書館2011年12月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:『いのち』支える
特集にあたって 関西編集部 01
ちょっと気になる子―坂出市立大橋記念図書館における発達障がい支援コーナーの取り組み 北山博己 02
図書館が湛えているもの 増田聡文 12
「人生図書館」訪問記 関西編集部 20
子どもの本の可能性―[1] 坂部豪 25

一般:
図書館の仕事の専門性 司書にも、measure[秤]は必要!―(2) ヘルスサイエンス情報専門員認定資格 明石浩 32

連載:
図書館ノート―10 「コクリコ坂から」の学校図書館―ブックカードにあの人の名前 山口真也 39
出版産業時評―9 図書規制の過去と現在―@ 長岡義幸 44
アメリカの図書館は、いま。―59 にわとりとイグアナが道を横切ったら…IFLAプエルトリコ大会報告 井上靖代 52

図問研のページ:
図書館問題研究会第58回全国大会 2日目分科会 第2分科会 図書館の民営化・指定管理 63
4,1-2全国委員会の記録 64
18,1-3常任委員会の記録 69
11月号訂正 70
今月贈っていただいた本 71
会員異動 72
編集後記 72

column:図書館九条の会:
“教育サーポーター制度”の無難な面は、まず評価に値する 漆原宏 61

column:被災地の図書館から:
震災から半年「ひとつずつ喜びを積み上げて前へ」 加藤孔敬 59

イベントガイド:
日本図書館協会会員の集い2011 in埼玉 51
連続講座図書館員のミッション・ポシブル―図書館サービスを支える基本・理念を考える 58
第12回子どもに豊かな育ちと読書のよろこびを 学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどいin東京 60
菅原峻さんをしのぶ会―図書館の明日をかたる集い 62

Crossword Puzzle;330 31

『みんなの図書館』年間総目次2011 73


◆◆特集にあたって◆◆
この雑誌を手に取られるような方ならその多くが、生きていくなかで本から支えを受けた経験を、持っておられることと思います。被災地へ、本を届ける活動が行われています。本は知識となり、心の糧となり、また癒しともなる。送る側も受け取る側も、そう信じて活動を行っておられるのでしょう。

『みんなの図書館』関西編集部では、今回「『いのち』支える」をテーマに、4名の方々に原稿をお願いしました。

本と人とを結びつけるため、図書館ができることはまだまだある。そしてそれが、「『いのち』支える」手助けとなる。図書館の使命と可能性を感じとってくだされば、と思っています。

(関西編集部 文責:柴田英明)
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2011年10月25日

みんなの図書館2011年11月号が出ました

みんなの図書館2011年11月号.jpg◆◆目次◆◆
図書館問題研究会第58回全国大会の記録
とき:7月10日(日)〜12日(火)
ところ:兵庫県神戸市須磨区
1日目全体会
議長団選出/大会ルール、日程案、記録、選挙管理委員・大会運営委員・「任務と課題」委員・全国委員(支部推薦)・監事提案/選挙管理委員候補/大会運営委員候補 01
「任務と課題」委員/全国委員提案 02
実践報告/重要討議課題提案 03
図書館問題研究会全国大会ルール 04
決算報告 08
監査報告/予算(案) 09
2010年度決算報告 17
2010年度決算書説明資料 18
2010年度監査報告 19
2010年度修正予算 20
2日目分科会
1.県立図書館の役割ってなんだ!? 21
2.図書館に指定管理は似合わない 24 ※第2分科会の記録は次号掲載といたします。
3.未来につながる図書館づくり 25
4.図書館を支える非正規職員 27
5.大震災と図書館―その時を考える 31
6.どんな時でも適切な資料・情報提供を 33
7.始めてみませんか!新しいサービス・PR 35
8.図書館システムを図書館員の手に! 38
9.届けよう!図書館利用に障害のある人へ 41
10.どこでも、どんなときでも、すべての子ども達に図書館サービスを 43
3日目全体会
全国委員提案、選出方法提案 47
「任務と課題」提案/分科会報告 48
任務と課題討議 51
活動報告、決算及び監査、予算の討議 58
任務と課題・活動報告・決算案・監査報告・予算案採択/アピール提案 60
全国委員・監事選出 71
次期開催地について 73
図書館問題研究会第58回全国大会・会計報告 73
図書館問題研究会第58回全国大会2011年度任務と課題 75

ほん・本・Book:
『闘病記文庫入門』 大澤正雄 78

図問研のページ:
「図書館問題研究会広島支部・児童図書館研究会広島支部合同学習会」報告 80
非正規職員のための交流のページ 嘱託職員として西宮市立図書館で働いてみて 井上千恵 81
図書館問題研究会第58回全国大会アピール 84
図書館問題研究会第58回全国大会寄せられたメッセージ 86
2011年度図書館問題研究会全国委員 95
会員異動 95
7,10月号訂正 95
編集後記 96

column:被災地の図書館から:
新聞の折り込みチラシ 加藤孔敬 94

Crossword Puzzle;329 77
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2011年09月09日

みんなの図書館2011年10月号が出ました

みんなの図書館2011年10月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:公民館図書室へのまなざし
特集にあたって 編集部 01
公民館図書室は、「未熟な公共図書館」なのか? 内田和浩 02
村民の心のよりどころをめざして―阿智村公民館図書室活動報告 平栗奈津代 09
群馬県の公民館図書室について《報告》 井ノ口雄久 19

一般:
図書館の仕事の専門性
司書にも、measureは必要!(1)―実用フランス語検定3級合格から学んだこと 明石浩 31
図書館は、生きている!!』―知っておこう図書館建築のこと―(講師:アジール・コア代表田戸義彦さん)講演会を図書館で企画・開催して 津田惠子 37
「非正規職員」を読む―非正規職員問題を考える8冊 小形亮 45
根本彰氏の「返答も兼ねて」(『出版ニュース』8月上旬号)を読んで 田井郁久雄 51

連載:
図書館ノート――9
「NO」と言わない図書館(2)―トラブルの背景・サービスの分断 山口真也 55
アメリカの図書館は、いま。58 アメリカの公共図書館があぶない? 井上靖代 59

ひろば:
足立区における国立国会図書館資料提供制限について ちばおさむ 65

ほん・本・Book:
図書館は国境をこえる』 近藤君子 66

図問研のページ:
会員異動 70
今月贈っていただいた本/7,9月号訂正/編集後記 72

column:図書館九条の会:
発足から7年 図書館九条の会の課題 佐々木順二 70

イベントガイド:
日本図書館協会「図書館基礎講座」九州で開催します! 64
有山ッ生誕100周年記念集会 有山ッの視点から、いま図書館を問う 69

Crossword Puzzle; 328 30


◆◆特集にあたって◆◆
今月のテーマは「公民館図書室」です。『みんなの図書館』では単発の記事で取り上げることはありましたが、初めての特集となりました。

特集に取り上げたそもそものきっかけは、冒頭に取り上げた内田和浩さんの提起によるところが大きく、「公民館図書室」と言ってもピンからキリまでという状況で、読者が居住する、勤務する自治体の実態によって受け止め方は異なるものと思われます。

大方の図書館員は、内田さんのタイトルどおり「未熟な公共図書館」という認識でいるかもしれません。長い間、公民館図書室では、図書館の分館的な位置づけで、活発な活動をしていても著作権法により資料複写ができない状況だったなどの制約もあるために。また配置される職員がどの立場(公民館職員・図書館職員、正職員・臨時……)かによっても変わってくるでしょう。

内田さんの提起に続き、活発に活動を展開している長野県の阿智村の事例を報告していただきました。平栗さんの人柄もうかがえる楽しい報告です。

在住・在勤県内の公民館図書室事情について詳しいという方は、会員を含めてあまりいないのが現状ではないでしょうか。今回は群馬県内の公民館図書室の状況について井ノ口さんに報告をしていただきました。

公民館図書室について考える第一歩となれば幸いです。

(編集部 文責:松本芳樹)
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2011年08月18日

みんなの図書館2011年9月号が出ました

みんなの図書館2011年9月号.jpg◆◆目次◆◆

特集:図書館の自由・2011
特集にあたって 編集部 01
図書館の自由」と『老いの超え方』―横浜市立図書館における利用制限事例から 福富洋一郎 02
貸出猶予のお願い」と図書館の自己規制、および根本彰氏の主張への反論―作家、図書館、利用者の、だれのためにもならない 田井郁久雄 10
インターネット監視社会がやってくる―コンピュータ監視法の問題点 角田富夫 30

一般:
健康・医療情報サービスを課題解決型サービスと位置づけることへの違和感 石井保志 40

連載:
図書館ノート8 「NO」と言わない図書館―著作権・トラブル・クレーマー? 山口真也 46
出版産業時評8 図書規制をどうみるか―自主規制と権力規制の狭間で 長岡義幸 51
アメリカの図書館は、いま。57 夏休みの読書課題と図書館 井上靖代 58

各地のたより:
静岡発=第15回静岡県図書館交流会報告 安田宏美 66

ほん・本・Book:
英語圏の児童文学賞』 根岸貴子 68

図問研のページ:
「公共図書館の児童サービスを考える2011」に参加して 71
非正規職員のための交流のページ 第2回九州図書館非正規職員交流会を開催しました 繁村千鶴 72
「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ 被災地でのおはなし会を行って 椎原綾子 75
第11-17回常任委員会の記録 77
会員異動/今月贈っていただいた本 79
7-8月号訂正/編集後記 80

会費納入をお忘れなく!!! 70

column:図書館九条の会:
福島宏子さん(1940.5〜2010.11)の図問研活動の原点を偲んで 菅原勲 64

イベントガイド:
平成23年度第97回全国図書館大会多摩大会へのお誘い 39
第16回学校図書館のつどい生きた学校図書館をめざして 50
親子読書地域文庫全国連絡会第18回全国交流集会「子ども・本・人をつないで」 65

Crossword Puzzle;327 38


◆◆特集にあたって◆◆
2009年5月号以来2年ぶりの「自由」の特集となりました。この間「岡崎図書館事件(librahack事件)」に関する原稿を随時掲載しましたので、それ以外のテーマを今号では取り上げました。

福富氏には、図書館を利用している立場から執筆していただきました。他の自治体では制限なく貸出・閲覧できる資料を、在住する自治体では制限されることに対しての、これまでの行動、思いをまとめていただきました。

田井氏には2月に発売され、「貸出期間猶予」を求めた文芸書に関しての意見をまとめていただきました。その原稿でのキーワードは「自粛」。1クリックで県内図書館の蔵書を横断検索できるようになったので、自館でどう処理するかを考えずに検索結果を見て判断するような状況である。「自粛」よりも「判断保留」という状況かもしれません。

角田氏には、図書館の自由よりも大きなテーマ「コンピュータ監視法」について執筆していただきました。6月17日に参議院で可決・成立し7月から施行されている法律です。警察など捜査当局が、裁判所の令状なしに、通信事業者に対し、メールなどの通信履歴の保全を要請でき、また現行法では罪に問うことができなかったコンピュータウイルスの作成や取得に、罰金刑を科すことも可能になるというものです。そうした問題点を解説していただきました。

(編集部 文責:松本芳樹)
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2011年07月16日

みんなの図書館2011年8月号が出ました

みんなの図書館2011年8月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:障害者サービスは今
特集にあたって 関西編集部 01
2009年著作権法改正と図書館の障害者サービス―できること・できないこと 南亮一 02
障害者サービスの「基礎の基礎」 前田章夫 15
障害者サービスは今―公共図書館サービスに期待すること 岩井和彦 24
ディスレクシアが望む図書館を考える 山中香奈 30
大阪マルチメディアデイジー研究会の取り組み 金森裕治 39

連載:
図書館ノート―7 沖縄の高校生が『図書館戦争』を読んだら 山口真也 54
出版産業時評―7 間近に迫る改定都条例の施行と児童ポルノ禁止法の不穏な動き 長岡義幸 58
アメリカの図書館は、いま。―56 カッコウはデジタル・アーカイブの卵を産むのか? 井上靖代 65

ほん・本・Book:
私たち図書館やってます!』 酒井信 73

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 集まれ!図書館司書何でもしゃべり場 川端宏江 75
追悼 黒田一之さん 79
追悼 平形建一さん 83
会員異動/7月号訂正 78
今月贈っていただいた本/編集後記 88

column:図書館九条の会:
戦争・災害と図書館 川端英子 86

Crossword Puzzle; 326 53


◆◆特集にあたって◆◆
2010年1月著作権法の改正により障害者サービス関係の制限が緩和され、図書館や地域でできることが拡大されました。視聴覚以外の障害―発達障害やディスレクシア(読み書き困難)、寝たきりなどそのままの著作物では利用が困難である人も視野に入れ、情報アクセスの道が開かれました。

一方で、前述のように図書館資料をそのままで利用できない障害は視聴覚だけではないため、これまでの資料やサービスだけでは対応が難しくなってきているのも現状です。機器の発達でとりまく環境も変化し、サービスも多様化しています。しかし、担当でないとわからない部分も多く、どのように変化しているのか、何から取り入れたらいいのか、どんな機器があるのか、なかなか情報が入りにくい状況のようです。

そんな現状から、あらためて障害者サービスを見つめなおしてみようということで今回の特集を考えました。改正された著作権法の解説から障害者サービスの基礎のほか、当事者の方には図書館ができることや望まれていることを執筆していただきました。あわせて、図書館でのサービスやマルチメディアデイジーを知るきっかけになるだろうとマルチメディアデイジーの有効性を研究している研究会にも原稿をお願いしました。

この特集をきっかけに、サービスを見つめなおし、どんなサービスができるかを考えていただければ幸いです。図書館利用に障害がある人へのサービスをこれから学ぼうとしている人の入門として、またサービスを開始しようとしている、もしくは拡充を考えている図書館や地域の方の参考になればと思います。

(関西編集部)
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2011年06月15日

みんなの図書館2011年7月号が出ました

みんなの図書館2011年7月号.jpg◆◆目次◆◆
図書館問題研究会第58回全国大会
重要討議課題
0.図書館をめぐる状況 01
1.原則 09
2.図書館の民営化・指定管理 13
3.図書館づくり 16
4.職員問題 20
5.危機管理・自由 24
6.資料情報提供とサービス・PR 27
7.図書館システム 32
8.図書館利用に障害のある人へのサービス 37
9.子ども・学校図書館 40
活動報告 42
1.全国委員会/2.常任委員会/3.財政部/4.理論研究部/5.『みんなの図書館』編集部
2010年度会員現勢 45
委員会報告 46
1.図書館利用に障害のある人へのサービス委員会/2.職員問題委員会/3.図書館の危機+自由委員会/4.図問研60年史編集委員会
2011年度予算(案) 49
2011年度予算案についての説明 50
支部報告 50

図問研のページ:
重要討議課題・活動報告等への意見等/図書館問題研究会全国大会で資料販売を希望する方へ/2011年度の全国委員立候補の募集 95
今月贈っていただいた本 95
会員異動 96
5月号訂正 96
編集後記 96

column:図書館九条の会:
国をあげて勝つことばかりに夢中になっていていいのか 平湯文夫 94

イベントガイド:
第2回医学情報キホン勉強会 医学情報なんてこわくない! 93

Crossword Puzzle; 325 92

※井上靖代氏「アメリカの図書館は、いま。」/佐々木央氏「マスメディアの現場から」/長岡義幸氏「出版産業時評」/山口真也氏「図書館ノート」は休載させていただきました。
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2011年06月01日

みんなの図書館2011年6月号が出ました

みんなの図書館2011年6月.jpg◆◆目次◆◆
特集:震災と図書館
特集にあたって 編集部 08
東日本大震災―震災の影響を考える 中沢孝之 09
東日本大震災「地震・津波・原発事故」―未曾有の事態発生でこの国の問題があきらかになった。このとき、私たちは何をするべきなのか? 西河内靖泰 16
関東の図書館員が見た東日本大震災とsaveMLAK 藤巻幸子 22

図書館問題研究会第58回全国大会案内 01

連載:
図書館ノート―6 あなたはなぜ司書になりたいのですか? 山口真也 27
出版産業時評―6 東日本大震災と出版メディア そして私的出来事 長岡義幸 31
アメリカの図書館は、いま。―55 人々の記憶を残すために。 井上靖代 38
マスメディアの現場から―75 私たちのおごりと油断 拮抗する言葉を探して 佐々木央 44

ほん・本・Book:
イタリア学習社会の歴史像』 細井正人 52
学校ブックトーク入門』 中山美由紀 56

各地のたより:
兵庫発=講演会「今、公共図書館を考えるPart2 住民とつくる図書館―図書館づくりは街づくり―」を開催して 椛山三佐代 59

図問研のページ:
図書館問題研究会第58回全国大会分科会のお誘い 62
「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ 本を読みながら居眠り…ではないのかもしれません。 椎原綾子 71
非正規職員のための交流のページ 臨時職員が日本図書館協会の評議員となって 清水明美 72
東北関東大震災に寄せて 中沢孝之 76
財政部より被災地の会員のみなさまへ 77
5月号訂正 61
第9,10回常任委員会の記録 77
会員異動/編集後記 80

イベントガイド:
九州図書館非正規職員交流会[きゅひこう]2 06
学校図書館を考える全国連絡会第15回集会ひらこう!学校図書館 21

Crossword Puzzle;324 26


◆◆特集にあたって◆◆
 東日本大震災により被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 今回の特集は「震災と図書館」です。

 3月11日14時46分頃に、三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生しました。マグニチュード9.0という、千年に一度といわれる大地震でした。そして、東北地方を中心に「想定を超えた」大津波が襲い、甚大な被害を及ぼしました。テレビに映し出される津波の映像を見ながら私たちは言葉をなくしました。

 東京都を中心とした首都圏では、地震発生当日、ほとんどの交通機関がストップし、12万人を超える帰宅困難者が発生し、遠距離を歩いて帰る人たち、なかには大学、コミュニテイ施設、図書館などの公共施設で一夜を過ごす人たちもいました。

 また、福島第一原子力発電所が壊滅的打撃を受け損傷し、チェルノブイリ事故に匹敵するほど深刻度の高い事故であることを政府も認めざるを得ない事態となりました。現在も最悪の事態を回避するために対策が進められていますが、今後も予断を許さない状況にあります。

 東京電力は電力が安定供給できないとの理由から、「計画停電」なるものを実施しました。そのため、交通機関のダイヤが大幅に乱れたり、多くの商業施設等が営業自粛せざるを得ない状況になるなど、日本の経済活動に大きな打撃を与えました。4月半ばになり、現在は「計画停電」も行われなくなりましたが、東電や経済産業省は電力需要が高まる夏場には更なる節電が必要と言っています。

 このようなとき、私たち図書館員や図書館は事態をどう受け止め、どのように現実に対応していけばよいのでしょうか。このことについて常任委員会で論議し、それを受けて中沢委員長から、私たちにいま何ができるのかを精一杯考えてほしいとの図問研のメッセージを送りました。

 本号の特集では、危機管理に詳しい中沢委員長から東日本大震災がもたらした図書館への影響について、また、永年反核運動に取り組み原発問題にも詳しく、図書館の自由と資料提供の大事さを追求してきた西河内副委員長から原発事故で混乱する社会へ図書館が執るべき姿勢について提起をしていただきました。

 また、今回の震災では、震災直後から、「ともんけんウイークリー」やメーリングリストなどで情報共有がされてきました。Twitterなども含めインターネットを使ったツールで情報共有ができたことは、阪神大震災のときと大きく違った点ではないでしょうか。特に、博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の関係者や支援者等の有志が運営する「saveMLAK―博物館・美術館、図書館、文書館、公民館(MLAK)の被災・救援情報サイト」の活動は注目されています。この活動について、藤巻さんに書いていただきました。

 震災から一ヶ月以上経った今も多くの方が避難を余儀なくされています。一日も早いこの危機的状況からの脱却と復興を心より祈っております。

(編集部 文責:稲場雅子)
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