2012年05月23日

図問研大会が7月1日〜3日に開催されます。

図問研大会が7月1日〜3日に開催されます。
会場は宮城県。19年ぶりの開催です。震災で傷ついた宮城に元気を届けませんか。

また、宮城支部のメンバーや東北の仲間たちと大いに語り、笑い、豊かな時間を共有しませんか。
みなさんの参加を心からお待ちしています。

大会申込や詳細は大会ホームページを参照ください。
http://tmk-taikai.jimdo.com/
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2012年05月16日

みんなの図書館2012年6月号が出ました

みんなの図書館2012年6月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:交付金を活用したいきいき学校図書館
特集にあたって 編集部 10
変わる学校図書館―学校司書がいればこんなに変わる―座間市の例から 三村敦美 11
「住民生活に光をそそぐ交付金」支給に対する一学校図書館での取り組み 田沼澄子 29

図書館問題研究会第59回全国大会案内 03

一般:
常夏の島のアメリカの図書館―グアム・パブリック・ライブラリー・システム 明石浩 39

連載:
図書館と私―3 行政とのはざまで 大澤正雄 51
図書館ノート―16 貸出記録は読書指導の資料になりうるか?―ふぞろいな司書教諭テキストたち 山口真也 63

※連載「出版産業時評」「アメリカの図書館は、いま。」は休載させていただきます。

各地のたより:
大阪発=大阪府子ども文庫連絡会児童文化講座公開講座「やっぱり図書館が大事!Part20」西河内靖泰氏「あなたは図書館に何をもとめていますか」 船橋佳子 70

図問研のページ:
図書館問題研究会第59回全国大会分科会のお誘い 73
第3回全国委員会の記録 82
5月号訂正/今月贈っていただいた本/編集後記 88

イベントガイド:
九州地区図書館非正規職員交流会[きゅうひこう]3 69

Crossword Puzzle;336 38


◆◆特集にあたって◆◆
2010年度補正予算で「地域活性化交付金」として3,500億円が盛り込まれ、そのうち1,000億円が「住民生活に光をそそぐ交付金」に充てられました。以後2年間でこの交付金を上手に活用し学校図書館に学校司書の配置を行う事例も多数見られます。内閣府の活用実例紹介のページでも東神楽町、東川町(北海道)村山市(山形県)、竹原市(広島市)の事例が紹介されていますが、学校図書館に力を入れていることが伺えます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/pdf/120106jirei.pdf

この交付金に「人件費」を充当することができると理解していても、長年予算要求しても通らなかった、施設の改修や物品購入に充てている図書館も多数あります。

今回は、この交付金を活用して学校図書館に学校司書を配置した座間市の取り組みと、交付金活用は市町村のものだと思われていますが、県でも活用して県立高校図書館でテーマ展示を行い、学校図書館の存在をアピールした事例の2本をご紹介します。

読者の皆さんのお近くにも、優れた活用事例があると思いますので、情報をお寄せいただければ幸いです。

(編集部 文責:松本芳樹)
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みんなの図書館2012年5月号が出ました

みんなの図書館2012年5月号.jpg◆◆目次◆◆
特集@:レファレンスの裾野を広げる方法
特集にあたって 編集部 03
レファレンス・おはなし会・ブックリスト作成に役立つさいたま市図書館の独自データベース 古川耕司 04
子どものための「国際子ども図書館子どもOPAC」 浜田久美子 12
授業実践と共に記録する教員へのレファレンス・サービス―東京学芸大学学校図書館運営専門委員会「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」について 中山美由紀 16
記録をとる、共有する、伝える―県立図書館のレファレンス業務から 伊藤仁 22
オンライン百科事典『ポプラディアネット』 ―児童のレファレンス・調査での活かし方 高橋絢子 28

特集A:宮城県の図書館―2
学校図書館について―涌谷中学校図書館の取り組みから 佐久間和子 35
わが町の“来(ルビ=らい)ぶらり”と棚づくり 近江雅子 42
仙台城下の公共図書館、青柳文庫 早坂信子 46

連載:
図書館ノート―15 全国OPAC分布考―オーパックなのか?オパックなのか? 山口真也 56
出版産業時評―13 図書館が利用者情報を漏洩する場面を描いたテレビドラマ 長岡義幸 61
アメリカの図書館は、いま。―64 読書をすすめるのに、あの手この手 井上靖代 68

ひろば:
図書館利用を生活化しよう 図書館は、本質的・構造的に民主主義を志向します。―『図書館の自由に関する宣言』、『図書館のめざすもの』の意味するもの 漆原宏 74

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 学校等支援担当司書になって―人の絆に支えられて始動した一年目 佐志純子 81
会員異動/編集後記 88

茨城県図書館協会加盟大学図書館等の地震被害状況 78

column:図書館九条の会:
『戦争と図書館』再読―「縄のれん式図書館」に見える秋岡梧郎さんの思い 大塚敏高 73

イベントガイド:
子どもの本・九条の会4周年の集い 21
ひらこう!!学校図書館第16回集会 80

Crossword Puzzle; 335 55


◆◆特集にあたって◆◆
昨年発売されたコミック『夜明けの図書館』(埜納タオ著 双葉社)は、新米司書のレファレンス・サービスへの取り組みを描いています。『おさがしの本は』(門井慶喜著 光文社)は、雑誌掲載時は「レファレンス・カウンターの難問」というタイトルでした。アニメ版「図書館戦争」(有川浩原作)の第7話「恋ノ情報探索」というサブタイトルは、「コイノレファレンス」と読ませています。このように、フィクションの世界で題材にレファレンスが取り上げられることが散見されます。

今回は本誌としては2006年以来のレファレンスをテーマとした特集です。国会、公共、学校図書館の事例や児童サービスに関連した事例の紹介が中心となりました。レファレンス事例やツールの活用方法、職員や図書館間の知識の共有化などを、さまざまな館種や職場で役立てていただきたいと思います。また、利用者の方にもレファレンスの裏側を知っていただきたいと思います。

特集の感想はもちろん、読者の皆さんのレファレンスに関連したエピソードを、ぜひ編集部にお寄せください。

(編集部 文責:片野裕嗣)
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2012年05月09日

図問研60年史作成に向けてのご協力のお願い

図問研は1955年(昭和30年)に結成され、2015年に60年を迎えます。
来る60年に向けて、図問研60年史編集員会(委員長:西村彩枝子、
担当全国委員:川越峰子)を立ち上げ、60年史の作成準備を始めたところです。

60年史作成のために、まず取り組もうとしているのは、
会報、みんなの図書館、図書館評論などの総索引の作成です。
会報が約180冊、『みんなの図書館』が約450冊、評論が約50冊と、
さすが60年の歴史の分だけありますので、
多くの方の協力がないとできない仕事かと思っています。
そこで、この索引作りにご協力いただける方を募集しております。

募集人数:約10名

募集要件
○EXCELの操作が出来る方(単純入力ができれば大丈夫です)
○『みんなの図書館』もしくは『図書館評論』の入手が可能な方
 たとえば、手元にお持ちの方、近くの公共図書館で入手出来そうな方。
○メールでの連絡調整が可能な方

募集にあたって(仕事内容)
○共通のフォーマット(EXCEL)に、入力をしていただきます。
○仕事の期間は2012年5月中旬頃から2012年11月まで。
 (作成終了の2012年11月は厳守ですが、始まりはご相談に応じます)
○仕事の分量はお一人あたり『みんなの図書館』を約30冊の予定です。
 (分量については、ご相談に応じます。)

ご協力いただける方には説明会をする予定です。

ご協力いただけそうな方は、下記までメールでご連絡ください。
よろしくお願いたします。

連絡先:tmk60_1955@yahoo.co.jp
担当者:図問研60年史編集員会  稲場 雅子
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2012年03月21日

みんなの図書館2012年4月号が出ました

みんなの図書館2012年4月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:宮城県の図書館
特集にあたって 関西編集部 01
気仙沼市図書館報告 山口和江 03
東日本大震災による被災状況と避難所運営 中野裕平 10
震災対応と震災記録室 西山真喜子 15
2011年美里町の図書館―東日本大震災を経験して 草刈明美 22
多賀城市立図書館 尾形陽子 26
子どもへの支援 ボランティアと図書館と 高梨富佐 32
女川町図書室復興の取組―本の力でこころの復興を 元木幸市 35
栗原市立図書館の児童サービス、移動図書館車、ネットワーク 中村幸枝 43

一般:
旧ハンセン病図書館に関する資料紹介―柴田隆行編『ハンセン病図書館』及び国立ハンセン病資料館編『ハンセン病図書館旧蔵書目録』 高橋隆一郎 48

連載:
図書館と私―2 「中小レポート」との出会い 大澤正雄 53
図書館ノート―14 夜明けの図書館(2)―レファレンスサービスはオーバースペック? 山口真也 63
アメリカの図書館は、いま。―63 アメリカの大学図書館における電子書籍動向 井上靖代 68

各地のたより:
神奈川発=『学校図書館活用データベース』報告会に参加して 福富洋一郎 80
岡山発=「瀬戸内市・学校図書館と子どもたちの学び」を開催して 嶋田学 81

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ 「基幹化する非正規職員」自治労東京・図書館職場交流集会 野崎真由美 85
今月贈っていただいた本/会員異動/編集後記 88

column:被災地の図書館から(最終回):
ありがとう 加藤孔敬 52

column:図書館九条の会:
「韓国近現代史の旅」に参加して 青木和子 79

お知らせ:
第59回全国大会日程/会場 25

イベントガイド:
親子読書地域文庫全国連絡会 講演会のお知らせ 21
ひらこう!!学校図書館 第16回集会 84

Crossword Puzzle;334 47


◆◆特集にあたって◆◆
『みんなの図書館』関西編集部では、毎年「図書館問題研究会全国大会」(以下「全国大会」)にあたって開催地の図書館事情を特集に取り上げています。地元の図書館活動をよりよく知っていただくためです。

今年の「全国大会」開催地は、七夕祭りで有名な宮城県です。
この号が届くころ、東日本大震災から1年になります。地震当日、東北の図書館は、職員は、BMは巡回中だったのではなどなど心配しどうしでした。

今回の特集では、震災に関連する内容を数多く書いていただきました。原稿から図書館の被害具合にショックを感じ、またBM巡回中の職員が無事だったのがわかりほっとしたりしました。
なかでも震災後、少しでも被災した人々に情報を届けたいとの一心でいち早く図書館を再開した職員の頑張りには頭が下がりました。

震災関連以外に、特色のある図書館、学校図書館等についても掲載しています。
今回の特集に関しては、パワフルな宮城支部の加藤孔敬支部長の多大なるご協力を得ました。紙面をお借りして御礼申し上げます。
なお今回の特集は原稿数が多く、4月号だけに掲載できないという嬉しい悲鳴です。一部の原稿は次号に続きます。
それでは、皆様と宮城県でお会いしましょう。

(関西編集部)
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2012年02月24日

公共図書館に民間委託はなじまない 図書館のあり方について考える講演会のご案内

<名古屋市の図書館を考える市民の会さんからの情報です>

名古屋市は、図書館を民間委託にするための指定管理者制度導入を計画しています。私たちは、この計画にいくつかの点で疑問を感じており、反対しています。

そこで私たちは、図書館について深い見識をお持ちの元総務大臣、片山善博氏をゲストに迎え、図書館の意義やあり方について、講演していただくことにしました。

図書館について考えるきっかけになればいいと思います。ぜひ、ご参加ください。

講師
 片山善博氏
 (元総務大臣・慶應義塾大学教授)
日時
 2012年3月3日(土)13:30〜15:30(開場13:10〜)
場所
 栄ガスビル5階 ガスホール
 名古屋市中区栄3-15-33
 「サカエチカ」6番出口より徒歩5分
 地下鉄「矢場町」駅より徒歩3分

参加無料 当日参加可

主催
 名古屋市の図書館を考える市民の会
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「埼玉県高校図書館フェスティバル」がいよいよ2月26日(日)に開催!

<埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会さんからの情報です>

「埼玉県高校図書館フェスティバル」がいよいよ2月26日(日)に、さいたま市民会館うらわを会場に開催されます。現在、当日に向けて実行委員一同、準備に邁進中です。

会の企画の一つである「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本」も、ランクインした出版社様、県内の30書店様、公共図書館様のご協力を得て展開中です。
書店では、高校司書が作った手作りのPOPを使ってフェアーを開催していただき、県内の公共図書館では県民のみなさまに「イチオシ本パンフレット」を配布していただいております。
フェアーの開催書店、パンフレット配布図書館については、ホームページをご覧ください。
http://shelf2011.net/

学校図書館、公共図書館、書店が一つになって高校生に本を薦めるこの企画は、地元のマスコミでも取り上げられ、2月10日(金)の埼玉新聞その他で取り上げていただいています。

フェスティバル当日は、インターネットでのUstream中継をする予定です。
会場にお越しいただけない方は、ホームページからご覧ください!
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2012年02月22日

読み書き(代読・代筆)情報支援の全国普及促進シンポジウム(東京)のご案内

<大活字文化普及協会さんからの情報です>

読み書き(代読・代筆)情報支援とは、高齢者や障害者など日常生活の読み書きに不自由をしている方に代読・代筆等のお手伝いをする活動です。

この度、小学館から『高齢者と障害者のための読み書き(代読・代筆)情報支援員入門』発行と、来年度の支援事業開始を記念し、障害者サービス発祥の地・日比谷図書文化館にてシンポジウムを開催致します。

プログラム(一部紹介)
 「出版の定義を広げる!」
 相賀昌宏/大活字文化普及協会理事長(小学館代表取締役社長/日本書籍出版協会理事長)

 「情報支援体制の全国普及〜情報は命!〜」
 岩井和彦/日本盲人社会福祉施設協議会運営委員

 パネルディスカッション「情報支援体制の全国普及と今後の展望」
 パネリスト(予定):岩井和彦、松岡要、前田章夫、森田直子、星野誠、川越孝洋、福島みずほ、高木美智代

日時
 平成24年3月3日(土曜日)13時00分〜16時30分
会場
 千代田区立日比谷図書文化館B1F日比谷コンベンションホール
 (東京都千代田区日比谷公園1番4号)
定員
 200名(先着順に受付し、定員になり次第、締め切ります)
参加費
 無料 ※予約制

お問い合わせ、お申し込み先
 特定非営利活動法人 大活字文化普及協会
 事務局 市橋正光 三橋輝宏
 TEL:080−4071−9402(市橋) 080-4071-9427(三橋)
 FAX:03−5282−4362
 E-mail:masamitsu@daikatsuji.co.jp
 

主催
 特定非営利活動法人 大活字文化普及協会
後援
 社団法人日本図書館協会
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2012年02月21日

みんなの図書館2012年3月号が出ました

みんなの図書館2012年3月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:図書館の力を信じて―震災、その後
図書館の力を信じて―「特集にあたって」にかえて 中沢孝之 01
故郷・女川町に図書館をつくる夢 今野順夫 05
茨城も震災被災地 大畑美智子 09
震災時の図書館状況 木滝正雄 13
震災から9か月・復旧復興過程における岩手県内図書館の新たな取組み 平留美子 22
震災、その後―支援の絆と名取市図書館の取り組み 柴崎悦子 26
震災の日から 菅野佳子 33
3月11日からの私、そして図書館 早川光彦 38
書架の地震対策 織田博之 43

連載:
図書館ノート―13 夜明けの図書館―レファレンスサービスは夜明け前? 山口真也 53
出版産業時評―12 国によるマスコミ監視の実例―原発報道をめぐって 長岡義幸 58
マスメディアの現場から―76 深い反省と悔悟のうえに町づくり担う覚悟―震災で出会った人 佐々木央 66
アメリカの図書館は、いま。―62 ニューヨークの図書館での児童/ヤングアダルト・サービスは、いま。 井上靖代 74

各地のたより:
東京発=有山ッ生誕100周年記念集会「有山ッの視点から、いま図書館を問う」報告 82

図問研のページ:
非正規職員のための交流のページ図書館基礎講座〈福岡〉に参加して 下吹越かおる 85
編集後記 88

column:被災地の図書館から:
しずけさ 加藤孔敬 52

column:図書館九条の会:
フォトジャーナリスト樋口健二さんに注目 赤尾幸子 65

イベントガイド:
図書館九条の会第8回学習会 08
日本図書館協会図書館政策セミナー非正規雇用とは? 50

Crossword Puzzle;333 51


◆◆特集にあたって◆◆
図書館の力を信じて―「特集にあたって」にかえて

◆はじめに

 振り返るといつもとまったく違う一年だった。はるか昔の出来事のようにも昨日起こった出来事のようにも思え、いまだに頭の中で整理しても整理しきれていないのが実情である。

 多くの方が亡くなり、行方不明の人たちも数多くいる。津波や福島原子力発電所の事故によって遠隔地に避難や疎開をした人たちの帰郷は果されないままでいる。震災直後には首都圏で混乱が起こり、帰宅困難者が多く発生した。さらには計画停電。3月とは言え肌寒い気候の中で、停電になったことは生活や仕事、日本経済に大きく影響した。空気中や海中に放出された放射線物質の問題もあらゆる方面で暗い影を落としている。

 そして、今後も各地で大地震の発生が予想され、警鐘が鳴らされ続けている。

 震災は終わっていない――。

◆図問研では

 東日本大震災の発生直後、とにかく被災地域の図問研会員の安否を確認することを最優先に、ネットの中での情報交換が盛んに行われた。混乱する情報の中、犠牲になったり、ケガをしたりした会員はいないことは幸いだった。しかし、広範囲の地域で多くの図書館が被害を受けたことに強い衝撃を受けた。過去、開館中には大きな地震が起きなかったことに私たちは油断をしていたこともあり、今後の危機管理、地震対策を今一度考えてゆく必要に迫られている。

 図問研では被害を受けた各図書館や会員に対して復旧支援活動を行うことはしなかった(被災した会員に対して会費の免除を打ち出したのが唯一の取組みだろう)。被害が広範囲にわたるため、会員それぞれが個別に行動して個人または図書館や自治体の中で、知恵と力を出してもらうよう呼びかけた(『みんな図書館』2011 5月号p76参照)。ある人はボランティアで被災地の図書館で本の整理や装備をし、ある人はドロかきに汗を流した。ある人は役所に置かれた義援金箱に義援金を入れた。

 今後は、再度、図問研として何ができるかをみんなで考え、議論し行動できればと考えている。みなさんのお力添えをお願いし、光を見出して、各地に光を届けられたらと思っている。

 2012年の図問研の集会も研究集会(2月)は福島県白河市、図問研全国大会(7月)は宮城県でそれぞれ開催を予定しており、地元の各支部が多忙の中、活発に動いてくれているので全国の会員の積極的な参加や発表をお願いしたい。

 今回の震災の特徴は、被災地だけでなく全国の図書館にも少なからず影響を及ぼした点だろう。計画停電や節電を理由に閉館をしたり、開館時間を短縮したりする図書館もあった。できるかぎり開館してほしいという呼びかけも図問研でおこなったが、通常に戻るまでにはかなりの時間を有している。

 さらには、放射能の問題。正確な資料・情報提供を行うことも呼びかけたが、様々な資料と異なる多くの見解、何が安全で何が危険なのか、分からないままどんどんと時間が経っていった。真実を見極める目を持つことの大変さと重要性が重くのしかかっている。これからも選書や情報提供の重要性が問われる場面に出くわすことだろう、その時に全国の仲間との情報交換や結束が大切になる。メール、ともんけんウイークリー、近々更新される図問研のHPなど、ネットワークを重視してゆくことも必要だろう。

◆女川と草津

 5月の連休後、群馬県と町村会の呼びかけで、被災地支援として宮城県女川町の行政支援に参加した(全国の自治体が行政支援で被災県に職員を派遣しており、参加した会員もいるだろう)。派遣は希望制で県職員と市町村の職員の17名の混成チームで9日間、小学校の一角で役場業務を手伝った(役場は津波で流されていた)。図書館とはまったく関係のない窓口業務だったが、住民との対話もあったので図書館のカウンターサービスと変わりはなかった。疲れきった表情の町の人たちから「ありがとう」「遠くから来てくれてありがとう」「草津に行ったことがあるよ、良い所だね」などと笑顔で言われたときには、女川の人たちの強さに心を打たれた。

 その中で図書館の役割について考えた。派遣は震災から2カ月たった町。津波でほとんどの家屋が流され、多くの人たちが体育館や学校での避難生活を余儀なくされていた。話を聞けば身内が亡くなった、行方が分からないということばかり。その日、生きていくために精一杯という人たちが本当に多く、対応しているこちらも常に目頭が熱くなっていた。津波で町のほとんどが流され、家が壊れ、ビルが横倒しになり、自動車が高いビルの上に載っている――そんな町の光景と静かに光る海を見ると、一日も早く傷を癒してもらいたいという思いが強くなる。

 そういう状況下で図書館は受け入れられるのだろうか。図書館員の立場なら一日でも早く開館して多くの人に本を届けたいと思うだろう。だが、被災した多くの人の生活を軌道に乗せるために自治体職員としての役割を考えた時には図書館の開館は後回しになっても仕方がないかという思いも抱いた。

 一方で被災した町のなかで、新聞記事の収集、町やボランティアセンターから発行される印刷物の収集、支援物資や義援金受け取り場所、その内容の情報提供、被災した町の写真を撮り、記録に残すこと、郷土資料の収集や救出、復興に関する資料と街づくりに関する資料の収集など、図書館員としてやらなければならないことがたくさんあると実感したのも、この派遣を通してからだった。人が足りず、行政機能がようやく機能し始めた大変な混乱の中で図書館をと言うのはなかなか難しいが、平時から、図書館の役割やその機能を行政と住民にPRし「非常時こそ図書館を」という種をまくことも大切であることを痛感した。

 女川町には震災前から「絵本館」プロジェクトという絵本を中心とした図書館の動きがあった。準備が整い、さあ開館という所で津波に襲われてしまったという。だが、子どもたちに本を活字の力をという教育委員会の熱い思いとユニセフや企業の力で学校内に「女川ちゃっこい絵本館」がオープン、たまたま開館のセレモニーに立ち会う事もできた。子どもたちが楽しそうに絵本を読んでいる姿に胸が熱くなり、活字の力や本の力にこちらも自然に笑みがこぼれ、被災地の中に僅かな光を見いだすことができた。絵本館の活動がひいては、女川の図書館づくりの運動につながって行く事を祈っている。

 震災直後に計画停電が始まった時、我が町の教育委員会や総務課に図書館の開館をどうするか聞いた。すると「図書館は情報提供を町民にしなければならないんだから、開けたほうがいい」という答えが返ってきた。南相馬市からの避難者を受け入れた時も「図書館の利用案内を配り、町民と同じように使ってもらおう」と災害対策室から提案してもらった。役場と教育委員会の後押しがとても力強く、救われることも多かった。だから、震災直後から通常開館し、計画停電の薄暗い中でも開館した。そんな悪条件でも利用者が一人ふたりと来館する。「開いてて良かった。」「一人だと心細くて」「テレビは地震のことばかりで怖い」など、カウンターで話をしながら、新聞や雑誌を読んで行く。忘れることのできない光景だった。南相馬の人たちも利用してくれ、津波に遭遇したときのことや、避難した時の様子を詳しく話してくれた。これらの体験は忘れる事はできないし、もう二度と起きて欲しくないと強く思っている。

◆おわりに

 大きな揺れや津波、災害が図書館を襲った時、一人の犠牲者も出さないためにはどうしたらいいのか、そして、いち早く開館をするためにはどうしたら良いのか、早急に考え対策を講じる必要があるだろう。そして非常時に図書館がどのような役割を果たせるのか、100%の力を出し切れるのかをすべての関係者が考えて行かなければならない。図書館が早急に答えを出さなくてはならない時がきている。

(図書館問題研究会委員長 中沢孝之(なかざわ・たかゆき))
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2012年02月11日

講演会「市民の暮らしを支える図書館の力〜被災地読書支援隊に参加して〜」のご案内

<図書館の未来を考える会(岐阜)さんからの情報です>

被災地の厳しい状況の中で、図書館が「情報センター」として復興・生活を支える役割を果たしてきていること、「図書館は本を借りるだけのところじゃなかったんだ」と述べる教育長さんがおられるとも聞きます。

講師の秋本敏さんは、日本図書館協会のお仕事、ふじみ野市立図書館の勤務のかたわら、定期的に東日本被災地に読み聞かせをはじめとした読書支援活動を行っておられます。

今回は、東日本大震災被災地における図書館の活動をたくさんの写真とともに報告いただく予定です。
ご参加お待ちしています。

講師
 秋本敏氏
  元埼玉県ふじみ野市立図書館長 現在ふじみ野市立図書館職員
  日本図書館協会研修事業委員会委員長
  日本図書館協会認定司書事業委員会委員
とき
 2012年2月26日(日)13:30〜16:00(開場13:00)
ところ
 岐阜市生涯学習拠点施設ハートフルスクエアーG 2階研修室50
(JR岐阜駅改札口東側 三省堂書店側奥)
参加費
 700円
お申込み
 人数の関係上、事前に下記までお申し込みください。(定員50名)
お申し込み先
 (TEL/FAX)田中(夜)058-241-7982
         寺澤 0584-74-7774
 (MAIL)   寺澤 furidorihi@qc.commufa.jp
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