2011年09月30日

<第13回図書館総合展フォーラム>矯正施設での学びと支援:「塀の中の中学校」から学ぶ

2010 年に放映され、多くの感動を呼んだドラマ「塀の中の中学校」(TBS)を通して、
矯正施設における読書支援の意義や方向性について考えるため、モデルとなった松本少年刑務所に併設されている松本市立旭町中学校桐分校の歩みを学び、図書館界から矯正施設への支援の契機とします。

【主催】矯正と図書館サービス連絡会、日本図書館協会
【後援】法務省、(財)矯正協会、(財)文字・活字文化推進機構
【協賛】現代人文社
【講演】角谷敏夫氏(元・松本少年刑務所旭町中学校桐分校教官)ほか
【日時】平成23年11月11日(金)10:30 -12:00
【会場】パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
【申込方法】ご氏名・連絡先を明記の上、kyotoren[atmark]gmail.comまでお申込みください。
 [atmark]部分を半角の@に差し替えてください。
【参加費】無料

その他詳細は、下記サイトをご覧ください。
http://kyotoren.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/13-9cf3.html


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2011年09月24日

「図書館の利用を伸ばす接遇」で、多忙な図書館員になると思ったが!

2010年2月14日、滋賀県守山市で行われた図書館問題研究会第36回研究集会で、「図書館の利用を伸ばす接遇」という発表を行った。発表では、何度も参加者からの笑いもとれて、気持ちの良いものとなった。そして、その発表の後で、福岡の東野さんから「おお! 明石さん、この発表によって、これからはいろんなところから接遇研修会講師として招かれますよ」「さすがに、良いところに目をつけましたね!」と言われたので、「まぁ〜、そういうことになるだろうな!」と自信を持って返答しておいた。

実は、いつも「多くの人が目指さないことを目指す」ことにしており、そして、この分野(接遇)は、ニーズがありながらも、専門家のような人は図書館界にいないし、マネジメントの一部でもある分野だし、図書館の館種、規模や性質に関係なく、どこでも存在する内容であることなどがその自信の根拠であった。しかし、これまでどこからも、一度もお招きをいただいたことはない(涙)。

接遇にしても何にしても、職員の自発性に基づいていなければ、そこには良いものは生まれない。それを私は「自発性の原則」と呼びたい。また、そのための研究・努力・実践が必要なのだが、意外とこれらマネジメント的なことは、真剣に取り組まれていないのが現状なのだ。特にこれといった実践や特徴、職員のスキルを持っていない図書館でも、図書館の基本理念とこのマネジメントだけで、かなり高い水準の図書館サービスができるのだが、日本ではマネジメントの価値は高くないようだ。

基本となる姿勢は、「smile(笑顔)」「communicative(意思疎通)」「spontaneity(自発性)」であろう。これらは誰でもできるし、予算とかも必要ないし、難しいことではない。でも、「なぜ、うちではできないのか?」と嘆く方がいらっしゃったら、そこには「自発性の原則」が欠けている可能性がある。

どこからこの原則を理解したかというと、ある日、ある時、ある人に「俺も酒を止めなければと思ってるんだけど、なかなか止められんのよ!」と言うと、「それは、あんたが本気にそう思ってないだけのことじゃな!」と言われてのことである。「あ、なるほどね!」と理解ができた。

そして、もうひとつ大切なことは、人は、誰でも、何度でも「酒を止めよう」とか「ダイエットしよう!」とか思うことができるということである。よく、「また、同じことを言ってるなぁ〜。もう聞きあきた!」と言うまわりの人がいるが、本当はそれを言ってはいけない。「おお、今度こそできるかもな!」と言ってあげるべきなのである。何事もダメでもともと、お互い様である。

東野さん、あれから、どこからも接遇研修講師のお呼びはないけども、ふたりで寂しく、図書館の接遇とマネジメント研究会をつくりましょう。そして、もしこの先にお呼びがあれば、真っ先に東野さんに報告しますね。「ついに、お呼びがかかった」と。

(福山市新市図書館 明石浩)

新市発・自転車日帰りの旅写真展.JPG
福山市新市図書館の『アイデア企画展』・「新市発・自転車日帰りの旅写真展」
すべて、携帯電話で撮った写真の展示会だ。マスコミの取材に熱心に説明しているのは、写真提供者の高橋寛さん。実は、自分のところの会社が数年前に廃業。それで、自動車まで売って、「本当は苦しくても、図書館のおかげで元気がでる!」と言ってくれている。
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連続学習会 第3回 あなたはどんな図書館がほしいですか 市民参加でつくろう図書館の長期計画

所沢市は、来年度より市内図書館の分館すべてを、民間企業に指定管理者として運営させる方針です。新所沢公民館の隣に建設中の図書館もその一つです。

「ところざわ図書館の未来を考える会」では、本来であれば、指定管理決定の前に策定すべきであった、図書館の長期計画について、下記の通り、市民の皆様の署名を添えて、9月の所沢市議会に請願を提出しました。

学習会では、前半で、市民へのアンケートの結果を活かして長期計画を作った他市の事例や、市民がみずから図書館のビジョンを発表した事例などを学び、後半で、もっと利用しやすい図書館を作るために何が必要か、私たち市民に何ができるかの意見交換を行います。

請願につきましては、市議会で審議の後、採択されるかどうか9月下旬に結論が出されますので、その結果もご報告します。

日時
 10月2日(日)午後2時〜4時
場所
 新所沢公民館学習室6号
 (西武新宿線新所沢駅西口徒歩8分 電話04-2924-2955)
報告者
 後藤暢
資料代
 300円

「所沢図書館の中長期計画策定方法の充実を求める請願」要旨

所沢市では図書館の中長期計画策定に着手しています。激しく変化する社会で、人々が問題を解決し生き抜いてゆくため、あるいは人々の心を癒すため、図書館の果たす役割が重要になっていることにかんがみ、市民の期待に応えられる中長期計画を策定するため、次のように策定方法の充実を求め、請願いたします。

1.所沢図書館のこれまでの運営やサービスに対する、図書館法第七条の三に基づく評価を行い、公表してください。
2.所沢図書館について、全市民を母数とする抽出による意向調査を実施し公表してください。
3.計画の素案策定段階からの市民参画に努めてください。
posted by 発行人 at 10:03 | Comment(0) | イベント | 更新情報をチェックする

図書館スタッフ交流会(とすこう)2011年度第2回 図書館を魅せる!

<図書館スタッフ交流会さんから情報いただきました>

どうやって図書館をPRする? 待っているだけじゃなく、積極的にPRしていますか?
今回は、いち早くツイッターによる図書館PRを始めた、NPO法人げんきな図書館のスタッフ金澤由紀さんをお迎えして、ツイッターでの図書館PRについてお話していただきます。

ほかにも交流の場では「こんなしかけを作っているよ!」「こんな魅せ方しています!」など、意見交換をしたいと思っています。
皆さんの勤めている図書館・利用している図書館でも、広報誌や展示でいろいろ工夫をしているのではないですか? そんなあなたのオススメをぜひ教えてください。
オススメできるものはないけれど、「なんとかしたい!」と思っている方もぜひいらしてください。図書館を魅せるヒントが見つかるかもしれませんよ!
オススメを教えていただける方は資料(ブックリスト・パスファインダーなどオススメであれば何でもOK!)を持ってきていただけると嬉しいです!

主催
 図書館スタッフ交流会
日時
 2011年10月23日(日)18:30-21:00
場所
 文京区民センター3階3-C会議室
 (都営地下鉄春日駅下車徒歩1分、営団地下鉄後楽園駅下車徒歩5分)
テーマ
 図書館をPRする! 魅力的な図書館作り
講師
 金澤由紀さん(NPO法人げんきな図書館スタッフ)
対象
 公共および学校・大学図書館で働く非正規職員(委託、指定管理者スタッフを含む)
 またはこの問題に関心を持つ正規職員、市民の方
参加費
 500円(ただし図書館スタッフ交流会会員は無料)
 事前申し込み不要
問い合わせ先
 村上さつき 電話080-1813-0485
 小形亮 電話080-5445-6497
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2011年09月09日

みんなの図書館2011年10月号が出ました

みんなの図書館2011年10月号.jpg◆◆目次◆◆
特集:公民館図書室へのまなざし
特集にあたって 編集部 01
公民館図書室は、「未熟な公共図書館」なのか? 内田和浩 02
村民の心のよりどころをめざして―阿智村公民館図書室活動報告 平栗奈津代 09
群馬県の公民館図書室について《報告》 井ノ口雄久 19

一般:
図書館の仕事の専門性
司書にも、measureは必要!(1)―実用フランス語検定3級合格から学んだこと 明石浩 31
図書館は、生きている!!』―知っておこう図書館建築のこと―(講師:アジール・コア代表田戸義彦さん)講演会を図書館で企画・開催して 津田惠子 37
「非正規職員」を読む―非正規職員問題を考える8冊 小形亮 45
根本彰氏の「返答も兼ねて」(『出版ニュース』8月上旬号)を読んで 田井郁久雄 51

連載:
図書館ノート――9
「NO」と言わない図書館(2)―トラブルの背景・サービスの分断 山口真也 55
アメリカの図書館は、いま。58 アメリカの公共図書館があぶない? 井上靖代 59

ひろば:
足立区における国立国会図書館資料提供制限について ちばおさむ 65

ほん・本・Book:
図書館は国境をこえる』 近藤君子 66

図問研のページ:
会員異動 70
今月贈っていただいた本/7,9月号訂正/編集後記 72

column:図書館九条の会:
発足から7年 図書館九条の会の課題 佐々木順二 70

イベントガイド:
日本図書館協会「図書館基礎講座」九州で開催します! 64
有山ッ生誕100周年記念集会 有山ッの視点から、いま図書館を問う 69

Crossword Puzzle; 328 30


◆◆特集にあたって◆◆
今月のテーマは「公民館図書室」です。『みんなの図書館』では単発の記事で取り上げることはありましたが、初めての特集となりました。

特集に取り上げたそもそものきっかけは、冒頭に取り上げた内田和浩さんの提起によるところが大きく、「公民館図書室」と言ってもピンからキリまでという状況で、読者が居住する、勤務する自治体の実態によって受け止め方は異なるものと思われます。

大方の図書館員は、内田さんのタイトルどおり「未熟な公共図書館」という認識でいるかもしれません。長い間、公民館図書室では、図書館の分館的な位置づけで、活発な活動をしていても著作権法により資料複写ができない状況だったなどの制約もあるために。また配置される職員がどの立場(公民館職員・図書館職員、正職員・臨時……)かによっても変わってくるでしょう。

内田さんの提起に続き、活発に活動を展開している長野県の阿智村の事例を報告していただきました。平栗さんの人柄もうかがえる楽しい報告です。

在住・在勤県内の公民館図書室事情について詳しいという方は、会員を含めてあまりいないのが現状ではないでしょうか。今回は群馬県内の公民館図書室の状況について井ノ口さんに報告をしていただきました。

公民館図書室について考える第一歩となれば幸いです。

(編集部 文責:松本芳樹)
posted by 発行人 at 17:23 | Comment(0) | みんなの図書館 | 更新情報をチェックする

2011年08月31日

図書館員の醍醐味 レファレンス

図書館で勤務をしていると、思いがけないレファレンスが持ち込まれて、びっくりすることがある。

ある日、普段はあまり図書館で見かけない方が、大きな声で
「植物図鑑はないか?」と言いながら入ってこられた。
「植物図鑑はありますが、どうされましたか。」とたずねると、
「こならの木にりんごみたいな実はなるのかな〜」と言われる。
「こならにはどんぐりがなるのではないでしょうか??」と答えながら木の図鑑の場所に案内をする。

案の定こならにはどんぐりの写真が載っている。
「本当にこならの木だったのですか。」とたずねると、確かにこんな葉っぱだったと言う。
「そのりんごみたいな実はどうしたのですか。」と聞くと、なんと食べてみたとおっしゃる。
「大丈夫ですか!どんな味がしましたか?」
「少し甘いにおいがして、割合おいしかったよ。でもちょっと気になって・・・」とのこと。

次に百科事典にあたってみると、最後の方に虫こぶについて書いてあった。
「もしかしたら、これかもしれないですね。でも虫こぶ・・・大丈夫かな・・・」
館内の蔵書を調べると、虫こぶについて書かれている本がみつかり、写真も載っていた。
「こんな感じでしたか?」
「う〜ん、似ているような気がする。」
「中に虫が入っていませんでしたか?」
「そういえば、いたような気も・・・」
「えっ!一緒に食べちゃったんですか?」
「ま、今のところ大丈夫だから。」とその方は、疑問が解決して元気に帰っていかれた。

本当にその後大丈夫だったかはわからないが、今も元気なお顔を見かけるので、大事には至らなかったのだろう。

普段あまり図書館に縁のなさそうな方が、いざというとき図書館を思い出してくれたことがなんだか嬉しく、私も虫こぶという知らなかった世界をひとつ知ることができて、図書館にいる幸せを少しかみしめたレファレンスだった。

(高原の図書館)
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2011年08月25日

県庁と教育委員会を訪ねました

皆様いかがお過ごしですか。
気温の上がり下がりが激しく体調を崩しやすい気候です。ご注意を。

さて、とても暑かった8月10日、県庁と教育委員会を訪ねました。

その目的は、「神奈川の図書館を考えるつどい」(*1)で作成した「神奈川県の図書館行政について(要望)」を県知事、教育長宛に提出するためです。
(*1 図書館の充実を目指して、学習や活動を行っている県内の図書館関連団体で構成するゆるやかなネットワーク)

副知事と教育局長それぞれと面談の上、手渡すことができました。
この日、提出のため集まった面々は6名。内訳は、図書館を応援する市民の会2名、学校図書館や子どもと読書について考える会3名、そして図書館問題研究会の私でした。

要望書作成にあたっては5人の県立図書館員の方にご意見・アドバイスをいただきました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました!

要望書の内容はどんなかといいますと、
はじめに、3.11東日本大震災により、市民一人一人が充分な情報・資料に触れられる「知る自由」が命や暮らしを守ることに直結しており、またメディアリテラシーの重要性が明確になり、図書館機能を一層向上させる必要があると強く認識していること、そして現在検討中の県立図書館のあり方の検討に会として注視していることから、以下、要望として6つの項目をあげました。

1 司書の正規採用…13年間も採用がストップしている(!)。長期継続して業務を行う専門職員の採用、育成が必要。

2 資料費の増額…県民1人当たりの資料費が全国ワースト2。神奈川県では、予算の目安となる基準財政需要額(=標準的な行政サービスを行うために必要な経費。国が標準的なモデルを作成し、このくらいの規模の自治体なら、このくらいの行政サービス予算がいるでしょうとしている額)の5分の1以下しか資料費がない。これでは市町村図書館のバックアップ機能を果たせない。

3 県内図書館振興…県内相互貸借費用の市町村分負担を無料化してほしい。市町村図書館の意見を聞く仕組みを充実して、県内図書館振興策を展開してほしい。

4 障がい者サービスの点検・充実…対面朗読サービスは縮小されている。弱者へのサービスが切り捨てられているようなことがないかを総合的に点検し、県立図書館・県内図書館の障がい者サービス充実に取り組んでほしい。

5 県民の意思の反映と参画のための重要な法的制度である図書館協議会を復活してほしい。

6 学校図書館の充実…島根県立図書館では学校司書配置に伴う支出も行っている等の例を挙げ、学校司書の採用と配置を要望。資料費については、小中学校では「学校図書館図書標準」の達成を、高校に至っては基準もないので、高校版「標準」を作成してほしい。学校図書館間や公共図書館とのネットワーク作りのための基盤整備(データ化含む)や、そのための情報提供・研修を行ってほしい。

というものです。

今後のあり方の検討についても、決まってからではなく、こんなことを考えているという段階で、県民に意見を聞いてほしい点も強くお願いしました。要望が来年度の予算編成に反映することを期待するということも言い添えました。
今回、面談による手渡しができたので、強調したいことを口頭で説明することができました。

回答をいただく際も面談をお願いしてあります。まだ、どんな回答をもらえるか分かりませんが、面談の際には更にポイントをわかりやすく説明できるよう整理し、課題を深めてのぞみたいと思っています。

<おまけ>
図書館員のファッション その1

図書館員は頭も使い、体も使います。皮膚面は汗ばんでいても、にっこり微笑んで涼しい顔をしてレファレンスに回答、という日常です。空調が入っていても(節電のため控えめに入ってるところが今夏は大多数)、かなりの確率で夏でも冬でも汗をかいています。

肌に触れるところは汗を吸い、すばやく乾く素材が快適です。半袖だとべたべたしてしまいます。そこで、私は半袖の綿OR即乾素材のTシャツを着て、その上に麻素材の襟付き7分袖のワンピースを着ています。季節にあった柄の日本てぬぐいも見た目も涼しげ、すぐ乾いて重宝です。

(Mu)
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2011年08月19日

有山ッ生誕100周年記念集会のお誘い

<有山ッ生誕100周年記念集会実行委員会さんから情報いただきました>

有山ッ氏(元日本図書館協会事務局長・日野市長、1911-1969)は、戦後日本の公共図書館観の転換と公共図書館の発展に、非常に重要な役割を果たしました。『中小都市における公共図書館の運営』(1963)の作成や日野市立図書館での実践などを通して、有山氏が目指したものは、‘民衆とともにある図書館’であり‘精神や教養の社会保障機関としての図書館’でした。

豊かな内容をもつ有山氏の図書館思想は、混迷と困難の中にある今日の図書館に、多くの示唆を与えてくれます。私たちはいま、有山氏生誕100年にあたり記念集会を開き、その功績を顕彰するとともに、深くその思想に学び、これからの図書館の進むべき確かな方向を探ろうと思います。

日時
 2011年11月28日(月) 午後1時から
会場
 実践女子大学香雪記念館 JR日野駅下車 徒歩15分

基調講演「有山ッから何を学び、何を生かすか」
 前川恒雄氏(日野市立図書館初代館長)

パネルディスカッション「有山ッの視点から、いま図書館を問う」
 有山至氏(有山ッ氏次男)
 松岡要氏(日本図書館協会事務局長)
 山口源治郎氏(東京学芸大学教授)
 渡辺生子氏(日野市立日野図書館分館長)
 司会 森下芳則氏(田原市図書館前館長)

申込
  不要
資料代
 500円
主催
 有山ッ生誕100周年記念集会実行委員会
後援
 日野市・日野市教育委員会
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鎌倉図書館百年史

<図書館友の会全国連絡会さんから情報いただきました>

鎌倉市図書館は、今年で100年目を迎えました。
今回は地元の図書館を通じて読んだ、分厚い「鎌倉図書館百年史」についてご紹介します。

感激したのは、「第4章 これからの鎌倉の図書館」のところです。
読んでみると、図書館のあり方を市民側の目線で記述されています。
図書館の振興・発展のための市民活動をしている者にとって、大変参考になる素晴らしい内容で、公式記念誌に掲載されたこと自体が意義深いと思いました。

1.生涯学習部移管案と市民の対応
 大きな問題となったテーマの市民の対応がまとめられています。

2.図書館をめぐる民間委託の動き
 ここに「図書館とともだち・鎌倉」のこと以外に「図書館友の会全国連絡会」の発足、「私たちの図書館宣言」のことも出てきます。

3.あるべき図書館の姿
 「無料の原則」など図書館法の考え方を分かりやすく述べています。

4.これからの鎌倉の図書館
 書籍の電子化、MLA連携、ランガナタンの図書館学の5法則、菅原峻氏の話などが出てきます。

「一人ひとりの市民にとって、公共図書館が、なくてはならない公共施設となったとき、初めて鎌倉市に、図書館文化が醸成したといえるのではないだろうか」と述べています。

このような内容が「鎌倉図書館百年史」に堂々と掲載されることは画期的なことだと思います。
鎌倉市民と図書館が協働で執筆し、この部分は市民委員の手で書かれています。

いろいろと苦労された様子が、図書館ホームページにも掲載されていました。
http://lib.city.kamakura.kanagawa.jp/hp/html/100nikki.html
posted by 発行人 at 13:14 | Comment(0) | ニュース | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

みんなの図書館2011年9月号が出ました

みんなの図書館2011年9月号.jpg◆◆目次◆◆

特集:図書館の自由・2011
特集にあたって 編集部 01
図書館の自由」と『老いの超え方』―横浜市立図書館における利用制限事例から 福富洋一郎 02
貸出猶予のお願い」と図書館の自己規制、および根本彰氏の主張への反論―作家、図書館、利用者の、だれのためにもならない 田井郁久雄 10
インターネット監視社会がやってくる―コンピュータ監視法の問題点 角田富夫 30

一般:
健康・医療情報サービスを課題解決型サービスと位置づけることへの違和感 石井保志 40

連載:
図書館ノート8 「NO」と言わない図書館―著作権・トラブル・クレーマー? 山口真也 46
出版産業時評8 図書規制をどうみるか―自主規制と権力規制の狭間で 長岡義幸 51
アメリカの図書館は、いま。57 夏休みの読書課題と図書館 井上靖代 58

各地のたより:
静岡発=第15回静岡県図書館交流会報告 安田宏美 66

ほん・本・Book:
英語圏の児童文学賞』 根岸貴子 68

図問研のページ:
「公共図書館の児童サービスを考える2011」に参加して 71
非正規職員のための交流のページ 第2回九州図書館非正規職員交流会を開催しました 繁村千鶴 72
「図書館利用に障害のある人へのサービス」交流のページ 被災地でのおはなし会を行って 椎原綾子 75
第11-17回常任委員会の記録 77
会員異動/今月贈っていただいた本 79
7-8月号訂正/編集後記 80

会費納入をお忘れなく!!! 70

column:図書館九条の会:
福島宏子さん(1940.5〜2010.11)の図問研活動の原点を偲んで 菅原勲 64

イベントガイド:
平成23年度第97回全国図書館大会多摩大会へのお誘い 39
第16回学校図書館のつどい生きた学校図書館をめざして 50
親子読書地域文庫全国連絡会第18回全国交流集会「子ども・本・人をつないで」 65

Crossword Puzzle;327 38


◆◆特集にあたって◆◆
2009年5月号以来2年ぶりの「自由」の特集となりました。この間「岡崎図書館事件(librahack事件)」に関する原稿を随時掲載しましたので、それ以外のテーマを今号では取り上げました。

福富氏には、図書館を利用している立場から執筆していただきました。他の自治体では制限なく貸出・閲覧できる資料を、在住する自治体では制限されることに対しての、これまでの行動、思いをまとめていただきました。

田井氏には2月に発売され、「貸出期間猶予」を求めた文芸書に関しての意見をまとめていただきました。その原稿でのキーワードは「自粛」。1クリックで県内図書館の蔵書を横断検索できるようになったので、自館でどう処理するかを考えずに検索結果を見て判断するような状況である。「自粛」よりも「判断保留」という状況かもしれません。

角田氏には、図書館の自由よりも大きなテーマ「コンピュータ監視法」について執筆していただきました。6月17日に参議院で可決・成立し7月から施行されている法律です。警察など捜査当局が、裁判所の令状なしに、通信事業者に対し、メールなどの通信履歴の保全を要請でき、また現行法では罪に問うことができなかったコンピュータウイルスの作成や取得に、罰金刑を科すことも可能になるというものです。そうした問題点を解説していただきました。

(編集部 文責:松本芳樹)
posted by 発行人 at 18:34 | Comment(0) | みんなの図書館 | 更新情報をチェックする

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